作成:アトム弁護士法人(代表弁護士 岡野武志)

交通事故で肘部管症候群|治療期間はどの程度?

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自動車事故で肘部管症候群を負った場合、治療期間はどの程度になるのでしょうか。

このページでは、

①肘部管症候群の治療に何ヶ月かかるのか

②後遺障害慰謝料などの計算方法

③弁護士に相談・依頼することの利点

などを解説していきます。
※掲載情報はすべて2019年の最新版です。

1肘部管症候群の治療期間は何ヶ月?完治させるには

交通事故の悩みは弁護士に相談
Q1

【肘部管症候群】とは?部位・症状を解説

肘部管症候群とは、肘の内側を通っている尺骨神経が圧迫されたり牽引されて、小指や薬指にしびれが生じる症状を指します。

肘部管症候群の主な症状は、小指や薬指のしびれ(薬指は小指側の半分のみしびれが生じる)、手の筋肉の萎縮、手のかぎ爪変形(鷲手変形)などです。

肘部管症候群では、物を上手く掴めなくなったり、ボタンを掛けたりすることができなくなることもあります。

事故後、手のしびれや手の変形などが生じた場合は、病院で診断してもらい適切な処置を受けることを推奨します。

事故対応の流れ(被害者)
Q2

【肘部管症候群】の治療期間はどれくらい?何ヶ月かかる?

肘部管症候群を治療するには、どれくらいの期間が必要なのでしょうか?

肘部管症候群は、軽症例であれば手術後4日後にはお風呂に入ることができる等、完治することが多いです。

ですが、重傷であれば完治しないことがあります。

被害者請求の流れ
Q3

【肘部管症候群】後遺障害の被害者請求・事前認定はどうする?

後遺障害の認定申請手続きを行い、等級が認定されれば、後遺障害慰謝料も相手方に請求することができます。

後遺障害等級の認定申請をする場合、被害者請求事前認定という方法で後遺障害等級認定の申請を行うことになります。

「被害者請求」は交通事故の被害者本人が加害者側の自賠責保険に対して直接「後遺障害等級認定の申請」をすることです。

被害者請求は手間はかかります。

しかし、後遺障害等級の認定に向けて医証を集める、などの積極的な活動をすることができるため、認定の可能性が高まるなどの利点があります。

事前認定は加害者側の任意保険会社に後遺障害等級認定の申請手続きをやってもらう申請方法です。

事前認定は手間がかからないという利点があります。

しかし、「被害者請求」と異なり、加害者側の任意保険会社は後遺障害等級の認定に向けた積極的な活動をしてくれないため、等級認定の可能性が「被害者請求」よりも低いというデメリットがあります。

2慰謝料の自動計算|肘部管症候群の後遺障害慰謝料をすぐに計算

お金に関すること
Q1

慰謝料計算機を利用して肘部管症候群の後遺障害慰謝料を算出する方法は?

自動車事故で肘部管症候群などを負うと、傷害慰謝料や後遺障害慰謝料などを受け取ることが可能です。

以下の慰謝料計算機を使用すれば、適切な弁護士(裁判)基準の賠償金額を計算することができます。

慰謝料計算機の使い方についてですが、後遺障害の有無や現在の収入などを入力した後、「慰謝料を計算する」ボタンを押下すればすぐに計算結果が出ます。

弁護士に相談
Q2

自賠責基準と裁判基準の異なる点|肘部管症候群の後遺障害慰謝料額は弁護士依頼で増額?

賠償金額の計算方法には弁護士(裁判)基準自賠責基準の2種類があります。

この2つのうちでは、弁護士基準で計算されたほうが高額な金額になります。

そもそも「弁護士基準」とは、過去の裁判結果にもとづいて計算されている金額のことを指します。

弁護士事務所に依頼した場合、「弁護士基準」で賠償金が支払われる可能性があります。

自賠責基準では人身事故で肘部管症候群などを負った事故被害者の方に最低限の補償が行われます。

加害者側の自賠責保険から保険金が支払われるのですが、「自賠責基準」では受け取る金額が「弁護士(裁判)基準」よりも低くなります。

加えて、自賠責保険では傷害分の補償限度額が120万円と決められています。

お金に関すること
Q3

賠償金と慰謝料の違いは?肘部管症候群の示談で登場する重要ワードを説明

自動車事故で負った肘部管症候群で入院・通院しているとき、慰謝料示談金賠償金などのお金に関する言葉をいくつも見ました。これらに違いはあるのでしょうか?

肘部管症候群の「慰謝料」や「示談金」はひとつひとつ異なる意味の単語です。

慰謝料は事故によって生じた苦しさなどの精神的な苦痛が金銭的に評価されたもののことです。

肘部管症候群などにおける示談金は示談によって双方が合意した金額で、通常は示談金の中に慰謝料が含まれています。示談金を相手方から受け取った場合、基本的には後から追加でお金を請求することはできません。

ただし、例外として、示談書の中に「後遺障害が生じた場合は別途協議する旨」を記載した上で示談をすれば、後日、後遺障害分の慰謝料などに関して協議できるケースがあります。

賠償金は加害者から加えられた損害が金銭的に評価されたものです。「慰謝料」は精神的損害に対する賠償金として請求可能です。

加えて、車をぶつけられて発生した車両修理費なども賠償金として請求できます。この「賠償金」についても、「示談金」の中に含まれるのが通常です。

3肘部管症候群|弁護士なしで示談交渉はできる?

増額交渉(弁護士あり)
Q1

肘部管症候群の示談交渉は被害者だけでもできる?

肘部管症候群を負った交通事故の件で、加害者側と示談交渉をしたい。

そのようなとき、弁護士なしで示談交渉を行うことは可能なのでしょうか。

弁護士に任せると弁護士費用を支払うことになるため、不可能でなければ自分だけで示談交渉を進めたいところですが…

現実的な話として、自動車事故の被害者が示談交渉を弁護士なしで行うことはハードルが高いと言えます。

加害者側の任意保険会社の担当者は示談交渉の専門家です。

自分が直接話し合いの場に出ても、相手にペースを握られてしまい、自分の言いたいことを伝えられない場合が考えられます。

また、示談交渉においては、自分が弁護士資格を所持していなければ加害者側の任意保険会社の示談担当者は慰謝料の増額などに応じてくれない可能性が高まります。

相手は、交渉している人物が弁護士資格を所持しているか否かを考慮して慰謝料金額などを決めています。

被害者側に弁護士がついていない場合、仮に被害者本人が上手く主張できたとしても、納得のいく示談内容で話がまとまらない場合があります。

弁護士費用特約
Q2

弁護士費用特約とは何?肘部管症候群を負った事故被害者は弁護士費用特約を活用しよう

弁護士費用特約はどういったものなのでしょうか?

こちらの特約を使えば肘部管症候群などを負った被害者にとってどのようなメリットがあるのでしょうか。

弁護士費用特約を使える条件や、メリットについてこれから解説していきます。

こちらの特約は、任意保険の契約における特約です。

肘部管症候群などを負うことになった交通事故の裁判や示談交渉で弁護士を利用した場合、その弁護士費用を被害者側の任意保険会社が負担してくれる特約のことをいいます。

自動車事故で肘部管症候群を負った場合などで利用可能な弁護士費用特約ですが、その内容については任意保険会社ごとに多少の差異があります。

ただ、こちらの特約で負担してもらえる弁護士費用は基本的に300万円とされています。

また、法律相談費用については、1案件につき10万円までとされている場合が多いです。

交通事故の悩みは弁護士に相談
Q3

肘部管症候群の後遺障害の件を相談できる弁護士の選び方とは?

法律事務所に肘部管症候群の後遺障害の件で相談したいことがある…そんなとき、弁護士なら誰に話しても構わないのでしょうか。

実は、肘部管症候群の後遺障害の相談先はどの弁護士事務所に相談しに行ってもいいということはありません。

一部には交通事故案件にあまり注力していない法律事務所も存在しています。

しかし、交通事故案件を積極的に受任している弁護士なら、示談金の増額のために活動してくれたり、後遺障害等級の認定申請などについてアドバイスなどをしてもらえることがあります。

肘部管症候群の後遺障害に関する相談は、人身事故案件に対応しているアトム法律事務所なら対応できる場合があります。

人身事故被害者の方のお力になれるかもしれないので、人身事故被害者の方はぜひ、アトム法律事務所へお越しください。

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