作成:アトム弁護士法人(代表弁護士 岡野武志)

交通事故でTFCC損傷|弁護士相談で慰謝料は増額できる?

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自動車事故でTFCC損傷を負った場合、弁護士に相談することをオススメします。

このページでは、

①弁護士費用特約のメリット

②後遺障害慰謝料などの計算方法

③弁護士に相談・依頼することの利点

などを解説していきます。
※掲載情報はすべて2019年の最新版です。

1TFCC損傷|弁護士なしで示談交渉をやるメリットはある?

増額交渉(弁護士あり)
Q1

TFCC損傷の示談交渉は自分だけだとできない?

TFCC損傷を負った交通事故の件で、加害者側の任意保険会社と示談手続きをしたい。

そのようなとき、弁護士に頼らずに示談交渉を行うことは難しいのでしょうか。

弁護士に依頼すると弁護士費用を負担することになるため、不可能でなければ自分だけで示談の手続きを行いたいところですが…

現実的な話として、人身事故の被害者が示談のやり取りを一人で行うことはハードルが高いでしょう。

加害者側の任意保険会社の示談担当者は交渉に関して場数を踏んでいる人物です。

被害者本人が直接話し合いの場に出ても、上手く主張できず、こちらの言いたいことを伝えられない場合が考えられます。

また、示談交渉においては、交渉する人物が弁護士でなければ加害者側の任意保険会社の担当者に態度を変えられます。

相手は、交渉している人物が弁護士かどうかによって慰謝料金額などを決定しています。

被害者側に弁護士がいない場合、仮に被害者本人が上手く主張できたとしても、納得のいく示談内容で話がまとまらない可能性があります。

弁護士費用特約
Q2

弁護士費用特約とは?TFCC損傷を負った事故被害者は弁護士費用特約を使おう

任意保険の弁護士費用特約とは何なのでしょうか?

この特約を使用するとTFCC損傷などを負った被害者側にどのようなメリットがあるのでしょうか。

弁護士費用特約のメリットや、使える条件についてこれから解説していきます。

この特約は、任意保険と契約した際に付けることが可能な特約です。

TFCC損傷などを負うことになった交通事故の示談交渉や裁判で弁護士に依頼したとき、その弁護士費用を被害者側の任意保険会社が支払ってくれる特約のことです。

人身事故でTFCC損傷を負った場合などで利用可能な弁護士費用特約ですが、その内容については任意保険会社ごとに多少の差異があります。

ただ、この特約でカバーしてもらえる弁護士費用は通常300万円とされています。

また、法律相談費用に関しては、1案件につき10万円までとなっている場合が多いです。

交通事故の悩みは弁護士に相談
Q3

TFCC損傷の後遺障害の件を相談できる弁護士の見つけ方って?

法律事務所にTFCC損傷の後遺障害の件で話したいことがある…そんなとき、弁護士なら誰に相談しても適切なアドバイスをもらえるのでしょうか。

実は、TFCC損傷の後遺障害の相談先は誰でもいいというわけではありません。

中にはあまり交通事故案件に注力していない事務所もあります。

しかし、交通事故案件を積極的に受任している弁護士なら、示談金を高額にするために活動してくれたり、治療の打ち切り対応などについて相談に乗ってくれる確率が高まります。

TFCC損傷の後遺障害に関する相談は、多くの交通事故案件を経験したことがあるアトム法律事務所であれば対応できる場合があります。

自動車事故被害者の方のお悩みを解決できるかもしれないので、自動車事故被害者の方はぜひ、アトム法律事務所にご相談ください。

2慰謝料の自動計算|TFCC損傷の後遺障害慰謝料を計算しよう

お金に関すること
Q1

慰謝料計算機からTFCC損傷の後遺障害慰謝料を計算する方法は?

自動車事故でTFCC損傷などを負うと、傷害慰謝料や後遺障害慰謝料などを受け取ることが可能です。

以下の慰謝料計算機を使えば、弁護士(裁判)基準の適切な賠償金額を算出することができます。

慰謝料計算機の使い方についてですが、ケガの程度や給与額などの情報を入力してから「慰謝料を計算する」ボタンを押下すれば一瞬で計算結果が出ます。

弁護士に相談
Q2

裁判基準と自賠責基準の差異|TFCC損傷の後遺障害慰謝料額は弁護士依頼で上げられる?

示談金額の計算の仕方には弁護士(裁判)基準自賠責基準があります。

この2つのうちでは、弁護士基準で計算されたほうが高額な金額になります。

そもそも「弁護士基準」とは、過去の裁判例にもとづいて計算されている金額のことを指します。

弁護士に依頼すれば、「弁護士基準」で示談金を受け取ることができる見込みがあります。

自賠責基準では人身事故でTFCC損傷などを負った被害者に最低限の補償が行われます。

加害者側の自賠責から保険金を受け取るのですが、「自賠責基準」だともらえる金額が「弁護士(裁判)基準」よりも低額になります。

加えて、自賠責保険では傷害分の補償の上限額が120万円と決められています。

お金に関すること
Q3

「慰謝料」とは?TFCC損傷の示談で出てくる頻出ワードを説明

事故で負ったTFCC損傷で入院・通院しているとき、慰謝料示談金賠償金といったお金に関する単語をいろいろと見ました。それぞれの意味は異なるのでしょうか?

TFCC損傷の「慰謝料」や「示談金」はそれぞれ異なる意味を持っています。

慰謝料は人身事故のために生じた苦しみや痛みなどの精神的なダメージが金銭的に評価されたものを指します。

TFCC損傷などにおける示談金は示談によって当事者が合意した金額で、示談金の中には通常、慰謝料が含まれています。示談金を交通事故の加害者側から受け取った場合、基本的には後から追加で請求することはできません。

ただし、示談書の中に「後遺障害が生じた場合は別途協議する旨」を記載して示談をすれば、後遺障害分の慰謝料などについて後から協議できる可能性があります。

賠償金は加害者に加えられた損害が金銭的に評価されたものをいいます。「慰謝料」は精神的損害に対する賠償金として請求可能です。

加えて、車をぶつけられて発生した車両修理費なども賠償金として請求できます。こちらの「賠償金」についても、通常は「示談金」の中に含まれます。

3TFCCの後遺障害は何等級が認定される?

交通事故の悩みは弁護士に相談
Q1

【TFCC】って何?部位・症状を解説

TFCCとは、手の小指側にある組織です。

三角線維軟骨複合体とも呼ばれます。

TFCCは手首の動きをなめらかにする役割を担っていて、TFCCがあるおかげで、手首を安定させることができます。

TFCCが損傷することをTFCC損傷と呼び、TFCC損傷を負ってしまった場合、手首をひねるような動作をしづらくなることがあります。

なお、TFCC損傷は地面に強く手を打ってしまった場合などに生じます。

自動車事故の後、手首の痛み・曲げづらいといった症状を感じる場合は、病院で診断してもらい適切な処置を受けることを推奨します。

後遺障害等級認定の手続きの流れ
Q2

【TFCC損傷】の後遺障害等級は○級?認定基準は?

TFCCが損傷して後遺障害が残存すると、何級の後遺障害等級が認定されうるのでしょうか。

TFCC損傷で認定の可能性がある主な後遺障害等級は14級9号12級13号12級6号10級10号8級6号です。

後遺障害等級の認定基準は以下の表の通りです。

後遺障害等級

TFCC損傷

等級 内容
86 一上肢の三大関節中の一関節の用を廃したもの
1010 一上肢の三大関節中の一関節の機能に著しい障害を残すもの
126 一上肢の三大関節中の一関節の機能に障害を残すもの
1213 局部に頑固な神経症状を残すもの
149 局部に神経症状を残すもの
被害者請求の流れ
Q3

【TFCC】後遺障害の被害者請求・事前認定はどうなっている?

後遺障害等級の認定申請手続きを行い、等級が認定されれば、後遺障害慰謝料も相手方から支払ってもらうことができます。

後遺障害等級の認定申請をする場合、被害者請求事前認定という申請方法で後遺障害等級認定の申請をすることになります。

「被害者請求」は交通事故の被害者自身が加害者側の自賠責保険に対して直接「後遺障害等級認定の申請」を行うことです。

被害者請求は手間はかかります。

しかし、後遺障害等級の認定に向けて医証を集める、などの積極的な活動をすることが可能なので、認定の可能性が高まるなどの利点があります。

事前認定は加害者側の任意保険会社に後遺障害等級認定の申請手続きを代わりにやってもらう手段です。

事前認定は手間がかからないというメリットがあります。

しかし、「被害者請求」と異なり、加害者側の任意保険会社は後遺障害等級の認定に向けた積極的な活動をしてくれないため、等級認定の可能性が「被害者請求」よりも低いという短所があります。

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