作成:アトム弁護士法人(代表弁護士 岡野武志)

交通事故でTFCC損傷|サポーターは使うべき?

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自動車事故でTFCC損傷を負ってしまった場合、サポーターの装着や部位の固定で早く治すことができるのでしょうか。

このページでは、

①TFCC損傷でサポーター・固定用の装具の装着は必須なのか

②後遺障害慰謝料などの計算方法

③弁護士に交渉してもらうことの利点

などを解説していきます。
※掲載情報はすべて2019年の最新版です。

1TFCCでサポーターや固定は必要?意味はある?

交通事故の悩みは弁護士に相談
Q1

【TFCC】って何?部位・症状を解説

TFCCとは、手の小指側にある組織です。

三角線維軟骨複合体とも呼ばれます。

TFCCは手首の動きをなめらかにする役割を担っていて、TFCCがあるおかげで、手首を安定させることができます。

TFCCが損傷することをTFCC損傷と呼び、TFCC損傷を負ってしまった場合、手首をひねるような動作をしづらくなることがあります。

なお、TFCC損傷は地面に強く手を打ってしまった場合などに生じます。

自動車事故の後、手首の痛み・曲げづらいといった症状を感じる場合は、病院で診断してもらい適切な処置を受けることを推奨します。

事故対応の流れ(被害者)
Q2

【TFCC損傷】でサポーターや部位の固定は必要?

TFCCが損傷した場合、サポーターの装着や装具を用いた部位の固定はするべきなのでしょうか。

TFCC損傷では、テーピングまたはサポーターが用いられます。

テーピングは、手首よりも上の位置から貼りはじめ、2枚目のテープを半分重なる形で貼り、3枚目も同様にして貼ります。

TFCC損傷手首のサポーターには、さまざまな種類があり、固定感が強いものや、PC操作を妨げないように固定してくれるものもあり、装着も簡単です。

被害者請求の流れ
Q3

【TFCC】後遺障害の被害者請求・事前認定の違いは?

後遺障害等級の認定申請を行い、等級が認定されれば、後遺障害慰謝料も相手方から支払ってもらうことができます。

後遺障害等級の認定申請をする場合、被害者請求事前認定という申請方法で後遺障害等級認定の申請をすることになります。

「被害者請求」は自動車事故の被害者自身が加害者側の自賠責保険に対して直接「後遺障害等級認定の申請」を行うことです。

被害者自身が手続きをすることになるため、手間はかかります、

しかし、後遺障害等級の認定に向けて医証を集める、などの積極的な活動をすることが可能なので、認定の可能性が高まるなどの利点があります。

事前認定は加害者側の任意保険会社に後遺障害等級認定の申請手続きを代わりに行ってもらう申請方法です。

事前認定は手間がかからないというメリットがあります。

しかし、「被害者請求」と異なり、加害者側の任意保険会社は後遺障害等級の認定に向けた積極的な活動をしてくれないため、等級認定の可能性が「被害者請求」よりも低いという短所があります。

2慰謝料の自動計算|TFCC損傷の後遺障害慰謝料を計算しよう

お金に関すること
Q1

慰謝料計算機からTFCC損傷の後遺障害慰謝料を計算するには?

自動車事故でTFCC損傷などを負うと、後遺障害慰謝料や逸失利益などを受け取ることが可能です。

以下の慰謝料計算機を使えば、弁護士(裁判)基準の適切な賠償金額を算出することができます。

慰謝料計算機の使い方についてですが、後遺障害の有無や給与額などの情報を入力した後、「慰謝料を計算する」ボタンを押せば計算結果が出ます。

弁護士に相談
Q2

弁護士基準と自賠責基準の異なる点|TFCC損傷の後遺障害慰謝料額は弁護士依頼で増額できる?

示談金額の計算の仕方には弁護士(裁判)基準自賠責基準があります。

この2つのうちでは、弁護士基準で計算されたほうが高額な金額になります。

そもそも「弁護士基準」とは、過去の裁判例にもとづいて算出されている金額のことを言います。

弁護士事務所に依頼すれば、「弁護士基準」で賠償金を受け取ることができる見込みがあります。

自賠責基準では人身事故でTFCC損傷などを負った事故被害者に最低限の補償がなされます。

加害者側の自賠責から保険金を受け取ることになるのですが、「自賠責基準」だと受け取る金額が「弁護士(裁判)基準」よりも低額になります。

加えて、自賠責保険では傷害分の補償の上限額が120万円と定められています。

お金に関すること
Q3

「慰謝料」とは?TFCC損傷の通院中に登場する重要単語の意味を説明

人身事故で負ったTFCC損傷で入院・通院しているとき、慰謝料示談金賠償金といったお金に関する言葉を何種類か目にしました。それぞれの意味は同じなのでしょうか?

TFCC損傷の「慰謝料」や「示談金」はひとつひとつ違う意味を持っています。

慰謝料は事故に起因した苦しみや痛みなどの精神的な苦痛が金銭的に評価されたものです。

TFCC損傷などにおける示談金は示談によって当事者双方が合意した金額で、通常、示談金の中には慰謝料が含まれています。示談金を人身事故の加害者側から受け取った場合、原則的には後から追加でお金を支払ってもらうことはできません。

ただし、示談書の中に「後遺障害が生じた場合は別途協議する旨」を記載した上で示談をすれば、後遺障害分の慰謝料などについて後から協議できることがあります。

賠償金は加害者によって加えられた損害が金銭的に評価されたもののことです。「慰謝料」は精神的損害に対する賠償金として請求可能です。

加えて、物損で負担することになった車両の修理費なども賠償金として請求できます。こちらの「賠償金」についても、通常、「示談金」の中に含まれます。

3TFCC損傷|弁護士なしで示談交渉は可能?

増額交渉(弁護士あり)
Q1

TFCC損傷の示談の手続きは被害者本人だと難しい?

TFCC損傷を負った交通事故の件で、加害者側の任意保険会社と示談のやり取りをしたい。

そのようなとき、弁護士に依頼せずに示談交渉を進めることは難しいのでしょうか。

弁護士に頼むと弁護士費用を支払うことになるため、できるなら自分だけで示談交渉を行いたいところですが…

現実的な話として、自動車事故の被害者が示談のやり取りを一人で進めることはあまり現実的ではないでしょう。

加害者側の任意保険会社の担当者は示談交渉のプロフェッショナルです。

自分が示談交渉をしても、上手く主張できず、こちらの要望を相手に呑んでもらえない事態になることがありえます。

また、示談交渉では、被害者側が弁護士資格を所持していなければ加害者側の任意保険会社の示談担当者に態度を変えられます。

相手は、話し合いの場に出ている人物が弁護士かどうかにもとづいて慰謝料金額などを決定しています。

被害者側に弁護士がいない場合、もしも被害者本人が上手く意見を伝えられとしても、腑に落ちる示談内容にならない場合があります。

弁護士費用特約
Q2

弁護士費用特約とは?TFCC損傷を負った事故被害者は特約を活用しよう

任意保険の弁護士費用特約はどういったものなのでしょうか?

この特約を使うとTFCC損傷などを負った被害者側にどのような利点があるのでしょうか。

弁護士費用特約のメリットや、使える条件についてこれから解説していきます。

こちらの特約は、任意保険と契約した際に付けることが可能な特約です。

TFCC損傷などを負うことになった交通事故の示談交渉や裁判で弁護士を利用した場合、その弁護士費用を被害者側の任意保険会社が支払ってくれる特約のことを指します。

自動車事故でTFCC損傷を負った場合などで利用可能な弁護士費用特約ですが、その内容については任意保険会社により若干異なります。

ただ、こちらの特約でカバーの対象となる弁護士費用は一般的に300万円とされています。

また、法律相談費用に関しては、1案件10万円までとされていることが多いです。

交通事故の悩みは弁護士に相談
Q3

TFCC損傷の後遺障害の件を相談可能な弁護士の探し方とは?

法律事務所にTFCC損傷の後遺障害について聞いてほしいことがある…そのようなとき、弁護士ならどこに相談しても適切なアドバイスをもらえるのでしょうか。

実は、TFCC損傷の後遺障害の相談先はどの弁護士に相談してもいいということはありません。

中にはあまり交通事故案件の経験が豊富ではない法律事務所もあります。

しかし、交通事故案件を積極的に受任している弁護士なら、示談金の増額のために動いてくれたり、後遺障害等級の認定申請などについてアドバイスなどをしてもらえる確率が高まります。

TFCC損傷の後遺障害に関する相談は、多くの交通事故案件を経験したことがあるアトム法律事務所であれば対応できる可能性があります。

交通事故被害者の方のお力になれるかもしれないので、人身事故被害者の方はぜひ、アトム法律事務所にご相談ください。

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