作成:アトム弁護士法人(代表弁護士 岡野武志)

交通事故硬膜下血腫

交通事故で外傷性硬膜下血腫…後遺症が残った!慰謝料はもらえるのか?

交通事故で硬膜外血腫…

交通事故における「外傷性硬膜下血腫による後遺症」をテーマに解説しています。

  • 交通事故で負う外傷性硬膜下血腫とは
  • 外傷性硬膜下血腫における後遺症慰謝料
  • 後遺症でお悩みの方は弁護士に相談すべきか


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交通事故で負う外傷性硬膜下血腫とは?症状を解説

交通事故の強い衝撃で発症する硬膜下血腫

硬膜下血腫は、交通事故などによって頭部に強い衝撃を受けることで発症します。

頭蓋骨のなかにある脳は「硬膜」という膜で保護されています。硬膜下血腫は頭部への衝撃などが原因で、脳と硬膜のあいだに血の塊ができた状態をさします。

硬膜下血腫は、

急性硬膜下血腫

慢性硬膜下血腫

のいずれかに分けられることになります。

それぞれの症状を見てみたいと思います。

「急性」硬膜下血腫の症状と治療

急性硬膜下血腫は多くの場合、頭部に交通事故などによる強い外力を受けたことで発症します。脳表面の血管が破けて、硬膜の下(脳の表面)に血腫が急速に形成される状態をいいます。

急性硬膜下血腫の症状

意識障害

頭痛

吐き気

嘔吐

けいれん

めまい

瞳孔拡大

麻痺

感覚障害

など、急性硬膜下血腫はこのような症状を引き起こします。治療法は以下のような方法がとられることになります。

急性硬膜下血腫の治療

外科手術による血腫除去

外減圧術

「慢性」硬膜下血腫の症状と治療

慢性硬膜下血腫は頭部に負った外傷がきっかけで発症します。硬膜の下(脳の表面)に血腫がゆっくりと時間をかけて形成される状態をいいます。

慢性硬膜下血腫の症状

頭痛

吐き気

運動機能

感覚機能

麻痺

しびれ

けいれん

構音障害(うまく話ができない)

認知症のような症状(物忘れ、失禁、時間・人・場所などがわからなくなる)

など、慢性硬膜下血腫はこのような症状を引き起こします。治療法は以下のような方法がとられることになります。

慢性硬膜下血腫の治療

経過観察

薬物療法

比較的軽い外傷や、外見上は怪我をしてないように見えても発症することがあり、外傷を受けたあとから1~2ヶ月後に慢性硬膜下血腫の症状があらわれてくることもあります。

頭痛などはむちうちなどによって引き起こされることもありますが、脳にダメージを与えるような症状であった場合は、完治が遅れたり後遺症が残ってしまう可能性が考えられます。

頭を打った直後に何ともないからといって安心してはいけません。目に見えるような怪我を負っていなくても必ず病院に行って診察や検査を受けるようにしてください。

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交通事故による外傷性硬膜下血腫の後遺症…慰謝料は?

硬膜下血腫で負う後遺症の症状は麻痺?

硬膜下血腫など脳にダメージを受けて残る可能性のある後遺症の症状は多岐にわたりますが、代表的な後遺症の症状は以下のとおりです。

硬膜下血腫の後遺症

麻痺

高次脳機能障害

遷延性意識障害

など、硬膜下血腫はこのような後遺症を残す可能性があります。

硬膜下血腫で負う後遺症のリハビリ

硬膜下血腫で負う後遺症のリハビリは、症状に合わせて適切な方法がとられることになります。

硬膜下血腫におけるリハビリ

▼麻痺

ベッドから起き上がる訓練

車いすに乗る訓練

筋力・持久力の強化

トイレや入浴など日常生活の訓練

▼高次脳機能障害

記憶障害に対する訓練

注意障害に対する訓練

発話の訓練

▼遷延性意識障害

身体を動かして関節が固くならないようにする

食事・排泄・着替え・コミュニケーションの訓練

言語・聴覚などの感覚の訓練

など、硬膜下血腫による後遺症に対するリハビリはこのような方法がとられることになります。

硬膜下血腫の後遺症で認められる後遺障害等級

硬膜下血腫で高次脳機能障害などの後遺症が残ったら後遺障害等級の申請をおこないます。

後遺障害等級とは

交通事故で負った後遺症によって労働能力が低下・喪失することで、障害の内容や程度ごとに1~14級まで等級で区分されている

後遺障害の症状ごとに予想される後遺障害等級はつぎのとおりです。

▼予想される後遺障害等級
後遺障害 等級
麻痺 11

21

33

52

74

910

1213

高次脳機能障害 910

1213

149

遷延性意識障害 1

このような等級が認定されることが予想されます。

交通事故で怪我を負ったらさまざまな損害を被ることになり、このような損害は事故の相手方に損害賠償請求することができます。

もっとも、損害のなかでも

後遺障害慰謝料

逸失利益

に関しては、後遺障害等級が認定されなければ請求することができません。

後遺障害等級ごとの慰謝料

後遺障害等級は、等級ごとに慰謝料の金額が決められています。

▼後遺障害等級と弁護士基準の慰謝料
等級 慰謝料(万円)
1 2,800
2 2,370
3 1,990
4 1,670
5 1,400
6 1,180
7 1,000
8 830
9 690
10 550
11 420
12 290
13 180
14 110

紹介した等級ごとの慰謝料は、弁護士基準による相場となっています。慰謝料の算定基準は、自賠責保険基準任意保険基準弁護士基準のいずれかを用いて算定されることになります。この3つのなかで最も高い慰謝料が得られるのが弁護士基準です。

慰謝料金額相場の3基準

すでに保険会社から慰謝料など示談金が提示されている方は、適正な金額で算定されているのか気になると思います。
これから提示を受けるという方は、どのくらいが相場になるのか知っておきたいのではないでしょうか。

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硬膜下血腫の後遺症による慰謝料でお悩みなら

慰謝料について弁護士に相談

交通事故で硬膜下血腫の怪我を負ったら、事故の相手方から適正な金額となる慰謝料など損害賠償を請求することが大切です。

もっとも、交渉を実際におこなうのは事故の相手方が加入する任意保険会社がほとんどです。保険会社は交通事故処理を専門とする交渉のプロです。

増額交渉(弁護士なし)

弁護士なしで、慰謝料の基準が最も高い弁護士基準で交渉するのは困難を極めることになります。
一方、交通事故の案件に力を入れる弁護士に示談交渉を依頼すれば、弁護士基準で示談が成立する可能性が高まります。

増額交渉(弁護士あり)

慰謝料増額の可能性を高めたいという方は、ぜひ弁護士に一度、ご相談ください。
アトム法律事務所の弁護士は、交通事故案件に注力しています。交通事故の経験をつんだ弁護士による無料相談を実施中です。

弁護士との対面相談LINE相談電話相談をおこなうことができます。
まずは、専属スタッフが待機する窓口にお問い合わせいください。こちらの窓口は24時間365日受付しています。いつでもご利用いただけます。

弁護士プロフィール

岡野武志弁護士

(第二東京弁護士会)

全国10事務所体制で交通事故被害者の救済に取り組んでいる当事務所の代表弁護士。2008年の創業以来、幅広い間口で電話・LINE・メール相談などに無料で対応し、2019年現在は交通事故被害者の救済を中心に精力的に活動している。フットワークの軽い行動力とタフな精神力が強み。


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