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55 硬膜下血腫等で約4856万円の損害額認定|名古屋地裁

実例:名古屋地裁平成26年5月16日

赤信号を無視して前方も確認せずに交差点を直進した加害者車両が、横断歩道を渡っていた幼児である被害者と衝突し、死亡させた事故。

症状・事故の概要

症状名

被害者データ

2歳・男性(幼児・児童)

事故時:歩行者

過失割合

5:95(被害者:加害者)

入院期間 108日
事故日 2011/01/31
後遺障害 無等級
主な部位 頭部

総損害額

総額 4856万円

慰謝料 2390万円
慰謝料(家族分) 300万円
治療費 11万円
逸失利益 2192万円
弁護士費用 156万円
※慰謝料は傷害慰謝料(入通院慰謝料)と死亡慰謝料の認定金額(家族分含む)の合計額 ※損害賠償は過失割合が加味される前の総損害額

硬膜下血腫とは

こうまくかけっしゅ

硬膜下血腫

類型:外傷性硬膜下血腫、急性硬膜下血腫

ここでは急性硬膜下血腫について触れる。硬膜とは頭蓋骨のすぐ下にある膜のことであるが、脳表面などからの出血等が起こると硬膜と脳のあいだに血液が溜まりゼリー状に固まる。これが急性硬膜化血腫である。
ほとんどが頭部外傷を原因としており、脳挫傷など脳自体の損傷を伴う場合も多い。

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藤井宏真先生

アトム法律事務所顧問医

奈良県立医科大学附属病院

藤井 宏真先生

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