交通事故の示談交渉、注意点は?
示談金額は保険会社との交渉によって決まります。
同じ被害でも、交渉に失敗すると、示談金が減らされるおそれがあります。
損害額を算定しておくなど、示談の前には入念な準備をしましょう。
過失割合が6対4の交通事故における示談の流れは?
過失割合6対4の交通事故で被害者が負った損害は、加害者に賠償を請求できます。
賠償金の金額は、被害者側と加害者側との示談交渉で決まります。
治療費や慰謝料など、様々な項目が示談金に含まれます。
6人の弁護士がこの記事に回答しています
このページでは、示談交渉の経験豊富な交通事故専門のベテラン弁護士が過失割合6対4の交通事故や示談に関して解説します。
※掲載情報はすべて2018年の最新版です。
示談金額は保険会社との交渉によって決まります。
同じ被害でも、交渉に失敗すると、示談金が減らされるおそれがあります。
損害額を算定しておくなど、示談の前には入念な準備をしましょう。
過失割合6対4の交通事故で被害者が負った損害は、加害者に賠償を請求できます。
賠償金の金額は、被害者側と加害者側との示談交渉で決まります。
治療費や慰謝料など、様々な項目が示談金に含まれます。
加害者 | 被害者 | |
---|---|---|
過失割合 | X | Y |
支払い | 被害者の損害のX割を支払う | 加害者の損害のY割を支払う |
受け取り | 加害者の損害のY割を受け取る | 被害者の損害のX割を受け取る |
多くの交通事故では、被害者にも過失があります。過失割合は加害者と被害者それぞれの責任を表します。
過失割合が6対4であれば、加害者側の過失は6割、被害者側の過失は4割ということです。
過失割合に応じて過失相殺された損害賠償金額が、被害者の受け取る示談金となります。
過失割合による減額の対象は、示談金の全項目です。
被害者の過失が1割なら、示談金は10%減額されます。
さらに、加害者の損害額の10%は被害者が賠償することになります。
交通事故の状況によっては、被害者側にも過失が認められます。
特に車対車の事故の場合、被害者が無過失とされる事例は少ないです。
過失割合が6対4となることもありえます。
加害者 | 被害者 | |
---|---|---|
過失割合 | 6 | 4 |
損害額 | 400万円 | 1,000万円 |
請求金額 | 400万円×0.4=160万円 | 1,000万円×0.6=600万円 |
最終的に貰える金額 | 0円 | 600万円-160万円 = 440万円 |
*被害者自身の対人・対物賠償保険を使わない場合
過失割合が6対4のとき、加害者は被害者の損害の6割のみを負担します。
また、被害者は加害者の損害の4割を負担します。
最終的に手にする示談金はごくわずか、という可能性も高いです。
過失割合は示談金の全項目に影響するため、非常に影響が大きい要素です。
数百万円や数千万円の違いが生じることもあるため、示談交渉の争点となりやすい要素です。
加害者側の過失割合を低く見積もるため、保険会社は戦略を練ってきます。
過失割合の計算を保険会社に任せると、被害者に不利な数字が計算されるおそれがあります。
過失割合の数字に納得がいかなければ弁護士に相談しましょう。
請求する慰謝料の相場も、弁護士に依頼すれば高額になります。
弁護士無料相談をご利用ください
相談依頼は今すぐ!