交通事故で橈骨神経麻痺｜治療方法とは？

橈骨神経とは、前腕の伸筋に通じている神経で、親指から薬指の手の甲側にかけての感覚を伝達しています。

橈骨神経麻痺を負ってしまうと、手の甲側にしびれを感じる場合があります。特に、親指と人差し指の間に強いしびれを感じるケースが多いです。

また、手関節の背屈が困難になり、常に手が垂れ下がった状態（下垂手変形）に可能性もあります。

なお、交通事故で橈骨神経が圧迫されると、一時的な橈骨神経麻痺が生じる場合があります。

交通事故後、手の甲側のしびれ・下垂手変形などの症状が見られる場合は、病院で診断してもらい適切な処置を受けることを推奨します。

橈骨神経麻痺を負って治療を受ける場合、どのような治療内容になるのでしょうか。

橈骨神経麻痺の治療は、骨折・脱臼等の外傷や、腫瘤(しこり)によるものである場合、早期の手術がなされ、原因不明の場合や回復可能性があるときは安静・薬剤内服などの保存的治療がされます。

しかし、3か月経過しても回復が見られない場合や、麻痺が進行している場合は手術が必要となります。

後遺障害等級の認定申請手続きを行い、等級が認定されれば、後遺障害慰謝料も相手方から支払ってもらうことができます。

後遺障害等級の認定申請をする場合、被害者請求または事前認定という手段で後遺障害等級認定の申請をすることになります。

「被害者請求」は被害者本人が加害者側の自賠責保険に対して直接「後遺障害等級認定の申請」を行うことです。

被害者自身が手続きをすることになるため、手間はかかります、

しかし、後遺障害等級の認定に向けて医証を集める、などの積極的な活動をすることができるため、認定の可能性が高まるなどの利点があります。

事前認定は加害者側の任意保険会社に後遺障害等級認定の申請手続きを代わりにやってもらう手段です。

事前認定は手間がかからないというメリットがあります。

しかし、「被害者請求」と異なり、加害者側の任意保険会社は後遺障害等級の認定に向けた積極的な活動をしてくれないため、等級認定の可能性が「被害者請求」よりも低いというデメリットがあります。

交通事故で橈骨神経麻痺などを負うと、後遺障害慰謝料や逸失利益などを受け取ることが可能です。

以下の慰謝料計算機を使えば、弁護士（裁判）基準の適切な賠償金額を計算することができます。

交通事故・慰謝料相場の自動計算機｜正当な金額をもらう方法総まとめ - 交通事故慰...

交通事故の慰謝料は、被害者の精神的苦痛を緩和するための金銭です。自動計算機を使えば、適切な相場もまるわかり。スムーズな慰謝料獲得を実現しましょう。

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慰謝料計算機の使い方についてですが、ケガの程度や休業した期間などの情報を入力してから「慰謝料を計算する」ボタンを押せば計算結果が出ます。

賠償金額の計算の仕方には弁護士（裁判）基準と自賠責基準の2つがあります。

この2つのうちでは、弁護士基準で計算されたほうが高額な金額になります。

そもそも「弁護士基準」とは、過去の裁判例を基準にして計算されている金額のことを指します。

弁護士に依頼すれば、「弁護士基準」で示談金が支払われる可能性があります。

自賠責基準では交通事故で橈骨神経麻痺などを負った事故被害者に最低限の補償が行われます。

加害者側の自賠責から保険金が支払われるのですが、「自賠責基準」では支給額が「弁護士（裁判）基準」よりも低くなります。

加えて、自賠責保険では傷害分の補償の上限額が120万円という制限があります。

事故で負った橈骨神経麻痺で入院・通院しているとき、慰謝料や示談金、賠償金といったお金に関する単語をいくつも目にしました。それぞれに違いはあるのでしょうか？

橈骨神経麻痺の「慰謝料」や「示談金」はそれぞれ異なる意味を持っています。

慰謝料は人身事故に起因した苦しさなどの精神的苦痛が金銭的に評価されたものをいいます。

橈骨神経麻痺などにおける示談金は示談によって当事者が合意した金額で、通常は示談金の中に慰謝料が含まれています。示談金を交通事故の加害者側から受け取った場合、原則的には後から追加でお金を請求することはできません。

ただし、例外として、示談書の中に「後遺障害が生じた場合は別途協議する旨」を記載しておけば、後遺障害分の慰謝料などに関して後日、協議できるケースがあります。

賠償金は加害者によって加えられた損害が金銭的に評価されたものをいいます。「慰謝料」は精神的損害に対する賠償金として請求可能です。

加えて、物損事故で支払うことになった車両修理費なども賠償金として請求できます。「賠償金」に関しても、通常は「示談金」の中に含まれます。

橈骨神経麻痺を負うことになった人身事故の件で、相手方と示談交渉をしたい。

そのようなとき、弁護士に依頼せずに示談交渉を進めることは困難なのでしょうか。

弁護士に任せると弁護士費用を負担することになるため、できれば自分だけで示談の手続きをやっていきたいところですが…

現実的な話として、人身事故の被害者が示談の手続きを一人で行うことは難しいでしょう。

加害者側の任意保険会社は示談の手続きの専門家です。

被害者本人が直接話し合いの場に出ても、上手く交渉できず、こちらの要求を通せない可能性が考えられます。

また、示談交渉においては、被害者側が弁護士でなければ加害者側の任意保険会社の担当者に態度を変えられます。

相手は、話し合いの場に出ている人物が弁護士資格を所持しているか否かを考慮して賠償金額などを決定しています。

被害者側に弁護士がいない場合、仮に自身が上手く主張できたとしても、納得のいく示談内容で話がまとまらない場合があります。

任意保険の弁護士費用特約って何なのでしょうか？

この特約を使用すると橈骨神経麻痺などを負った被害者にとってどのような利点があるのでしょうか。

弁護士費用特約を使える条件や、メリットについてこれから解説していきます。

この特約は、任意保険との契約時に付けることができる特約です。

橈骨神経麻痺などを負うことになった交通事故の示談交渉や裁判で弁護士を利用した際に、その弁護士費用を被害者側の任意保険会社が負担してくれる特約のことをいいます。

人身事故で橈骨神経麻痺を負った場合などで利用可能な弁護士費用特約ですが、その内容については任意保険会社により若干異なります。

ただ、通常弁護士費用特約で負担される弁護士費用は基本的に300万円とされています。

また、法律相談費用に関しては、1案件につき10万円までとなっていることが多いです。

弁護士に橈骨神経麻痺の後遺障害の件で相談したいことがある…そんなとき、弁護士ならどこに相談しても構わないのでしょうか。

実は、橈骨神経麻痺の後遺障害の相談先はどの弁護士に相談してもいいというわけではありません。

中には交通事故案件にあまり注力していない弁護士事務所も存在しています。

しかし、交通事故案件を積極的に受任している弁護士なら、賠償金を高額にするために動いてくれたり、治療の打ち切り対応などについて相談に乗ってくれる場合があります。

橈骨神経麻痺の後遺障害に関する相談は、交通事故案件の経験豊富なアトム法律事務所であれば対応できる場合があります。

交通事故被害者の方のお力になれるかもしれないので、交通事故被害者の方はぜひ、アトム法律事務所へお越しください。