作成:アトム弁護士法人(代表弁護士 岡野武志)

交通事故で肘部管症候群|治療方法とは?

イメージ画像

自動車事故で肘部管症候群を負ってしまった場合、どのような治療を受けることになるのでしょうか。

このページでは、

①肘部管症候群の治療方法

②後遺障害慰謝料などの計算方法

③弁護士に相談・依頼することの利点

などを解説していきます。
※掲載情報はすべて2019年の最新版です。

1肘部管症候群の治療|手術は必要?治療期間は?

交通事故の悩みは弁護士に相談
Q1

【肘部管症候群】って何?部位・症状を解説

肘部管症候群とは、肘の内側を通っている尺骨神経が圧迫されたり牽引されて、小指や薬指にしびれが生じる症状を指します。

肘部管症候群の主な症状は、小指や薬指のしびれ(薬指は小指側の半分のみしびれが生じる)、手の筋肉の萎縮、手のかぎ爪変形(鷲手変形)などです。

肘部管症候群では、物を上手く掴めなくなったり、ボタンを掛けたりすることができなくなることもあります。

交通事故後、手のしびれや手の変形などが生じた場合は、病院で診断してもらい適切な処置を受けることを推奨します。

事故対応の流れ(被害者)
Q2

【肘部管症候群】の治療方法

肘部管症候群が生じて治療を受ける場合、どのような治療内容になるのでしょうか。

肘部管症候群の治療は、まず肘の安静・薬剤投与などの保存的治療から行われ、この治療が功を奏さない場合や、麻痺が進行しているときは、尺骨神経を圧迫している靭帯の切離などが行われます。

なお、神経の緊張が強いときは、骨を削って神経を前方移動する手術がされ、肘の変形があるときは手術でその変形が治されます。

被害者請求の流れ
Q3

【肘部管症候群】後遺障害の被害者請求・事前認定とは?

後遺障害等級の認定申請を行い、等級が認定されれば、後遺障害慰謝料も相手方から支払ってもらうことができます。

後遺障害等級の認定申請をする場合、被害者請求事前認定という手段で後遺障害等級認定の申請をすることになります。

「被害者請求」は人身事故の被害者自身が加害者側の自賠責保険に対して直接「後遺障害等級認定の申請」をすることです。

被害者自身が手続きをすることになるため、手間はかかります、

しかし、後遺障害等級の認定に向けて医証を集める、などの積極的な活動をすることが可能なので、認定の可能性が高まるなどの利点があります。

事前認定は加害者側の任意保険会社に後遺障害等級認定の申請手続きを代わりに行ってもらう方法です。

事前認定は手間がかからないというメリットがあります。

しかし、「被害者請求」と異なり、加害者側の任意保険会社は後遺障害等級の認定に向けた積極的な活動をしてくれないため、等級認定の可能性が「被害者請求」よりも低いという短所があります。

2慰謝料の自動計算|肘部管症候群の後遺障害慰謝料をスピーディに計算

お金に関すること
Q1

慰謝料計算機から肘部管症候群の後遺障害慰謝料を計算するには?

自動車事故で肘部管症候群などを負うと、傷害慰謝料や後遺障害慰謝料などを受け取ることが可能です。

以下の慰謝料計算機を使用すれば、適切な弁護士(裁判)基準の賠償金額を算出することができます。

慰謝料計算機の使い方についてですが、通院期間や休業した期間などの情報を入力してから「慰謝料を計算する」ボタンを押下すれば計算結果が表示されます。

弁護士に相談
Q2

弁護士基準と自賠責基準の違い|肘部管症候群の後遺障害慰謝料額は弁護士依頼でアップ?

示談金額の計算の仕方には弁護士(裁判)基準自賠責基準があります。

この2つのうちでは、弁護士基準で計算されたほうが高額な金額になります。

そもそも「弁護士基準」とは、過去の裁判例にもとづいて算出されている金額のことを言います。

弁護士に依頼した場合、「弁護士基準」で慰謝料などを受け取ることができる可能性があります。

自賠責基準では人身事故で肘部管症候群などを負った被害者に最低限の補償がなされます。

加害者側の自賠責保険から保険金を受け取るのですが、「自賠責基準」ではもらえる金額が「弁護士(裁判)基準」よりも低額になります。

加えて、自賠責保険では傷害分の補償の上限額が120万円と決められています。

お金に関すること
Q3

「慰謝料」とは?肘部管症候群の通院中に登場する頻出単語を解説

人身事故で負った肘部管症候群で入院・通院しているとき、慰謝料示談金賠償金といったお金に関する単語を何種類か見ました。これらの意味は異なるのでしょうか?

肘部管症候群の「慰謝料」や「示談金」はそれぞれ違う意味を持っています。

慰謝料は交通事故に起因した痛みなどの精神的なダメージが金銭的に評価されたものを指します。

肘部管症候群などにおける示談金は示談によって被害者側と加害者側が合意した金額で、通常、示談金の中には慰謝料が含まれています。示談金を支払ってもらったら、基本的には後から追加でお金を支払ってもらうことはできません。

ただし、示談書の中に「後遺障害が生じた場合は別途協議する旨」を記載して示談をすれば、後から後遺障害分の慰謝料などについて協議できることがあります。

賠償金は加害者から受けた損害が金銭的に評価されたものをいいます。「慰謝料」は精神的損害に対する賠償金として請求可能です。

加えて、車をぶつけられて支払うことになった車両修理費なども賠償金として請求できます。この「賠償金」についても、「示談金」の中に含まれるのが通常です。

3肘部管症候群|弁護士なしで示談交渉は可能?

増額交渉(弁護士あり)
Q1

肘部管症候群の示談の手続きは被害者本人でも可能?

肘部管症候群を負った交通事故の件で、相手方と示談のやり取りをしたい。

そのようなとき、自分だけで示談交渉を進めることはできるのでしょうか。

弁護士に依頼すると弁護士費用を負担することになるため、不可能でなければ自分だけで示談交渉をやっていきたいところですが…

現実的な話として、交通事故の被害者が示談手続きを一人で進めることは困難と言えます。

加害者側の任意保険会社の示談担当者は交渉に関してプロフェッショナルです。

被害者本人が直接話し合いの場に出ても、上手く主張できず、こちらの言いたいことを伝えられない場合がありえます。

また、示談交渉では、交渉する人物が弁護士でなければ加害者側の任意保険会社は慰謝料の増額などに応じてくれない可能性が高まります。

相手は、話し合いの場に出ている人物が弁護士かどうかによって慰謝料金額などを決定しています。

被害者側に弁護士がいない場合、仮に被害者本人が上手く意見を伝えられとしても、納得のいく示談内容で話がまとまらない可能性があります。

弁護士費用特約
Q2

弁護士費用特約とは?肘部管症候群を負った事故被害者は特約を利用しよう

任意保険の弁護士費用特約とは何なのでしょうか?

この特約を使用すれば肘部管症候群などを負った被害者側にどのような利点があるのでしょうか。

弁護士費用特約のメリットや、使える条件についてこれから解説していきます。

弁護士費用特約は、任意保険との契約時に付けることができる特約です。

肘部管症候群などを負うことになった交通事故の裁判や示談交渉で弁護士に依頼したとき、その弁護士費用を被害者側の任意保険会社が支払ってくれる特約のことです。

交通事故で肘部管症候群を負った場合などで利用可能な弁護士費用特約ですが、その内容については任意保険会社ごとに多少の差異があります。

ただ、この特約でカバーの対象となる弁護士費用は通常300万円とされています。

また、法律相談費用に関しては、1案件につき10万円までとされている場合が多いです。

交通事故の悩みは弁護士に相談
Q3

肘部管症候群の後遺障害の件を相談可能な弁護士の探し方って?

法律事務所に肘部管症候群の後遺障害について聞いてほしいことがある…そのようなとき、弁護士なら誰に話しても大丈夫なのでしょうか。

実は、肘部管症候群の後遺障害の相談先は誰でもいいというわけではありません。

一部にはあまり交通事故案件に注力していない事務所も存在しています。

しかし、交通事故案件を積極的に受任している弁護士なら、示談金を高額にするために活動してくれたり、後遺障害等級の認定申請などについてアドバイスなどをしてもらえる場合があります。

肘部管症候群の後遺障害に関する相談は、交通事故案件の経験豊富なアトム法律事務所であれば対応できる可能性があります。

交通事故被害者の方のお悩みを解決できるかもしれないので、自動車事故被害者の方はぜひ、アトム法律事務所にご相談ください。

全国/24時間/無料相談

無料相談窓口のご案内