【尺骨神経麻痺】とは?部位・症状を解説
尺骨神経とは、脇の下から指先まで伸びている神経で、薬指と小指の知覚と、手指を動かす筋肉を支配しています。
尺骨神経麻痺を負ってしまうと、小指と薬指にしびれを感じたり、小指を薬指を上手く伸ばすことができなくなってしまう場合があります。
また、手の筋肉が萎縮してしまい、かぎ爪変形(鷲手変形)が生じるケースもあります。
なお、交通事故などで強い外力が加えられると尺骨骨折麻痺が生じる可能性があります。
交通事故後、手のしびれや手の変形などが生じた場合は、病院で診断してもらい適切な処置を受けることを推奨します。
【尺骨神経麻痺】は放置で治る?治療してもらうべき?
自動車事故に遭った後、「あまり痛くないから大丈夫かも」と放置してしまっても大丈夫なのでしょうか。
いいえ、極力放置せず、適切な治療を受けることを推奨します。
もし尺骨神経麻痺を負った場合、適切な治療を受ければ、握力低下や手背の筋肉萎縮を防ぐことができます。
事故の直後は興奮状態にあるため、ケガを負っていても痛みを感じにくいケースがあります。
しかし、間を空けてから痛みだすこともあるため、放置するようなことはせず、事故直後に病院に行って適切な治療を受けるようにしましょう。病院に行って診断してもらうようにしましょう。
【尺骨神経麻痺】後遺障害の被害者請求・事前認定の違いは?
後遺障害の認定申請手続きを行い、等級が認定されれば、後遺障害慰謝料も相手方に請求することができます。
後遺障害等級の認定申請をする場合、被害者請求か事前認定という手段で後遺障害等級認定の申請を行うことになります。
「被害者請求」は交通事故の被害者自身が加害者側の自賠責保険に対して直接「後遺障害等級認定の申請」を行うことです。
被害者自身が手続きをすることになるため、手間はかかります、
しかし、後遺障害等級の認定に向けて医証を集める、などの積極的な活動をすることができるため、認定の可能性が高まるなどの利点があります。
事前認定は加害者側の任意保険会社に後遺障害等級認定の申請手続きをやってもらう申請方法です。
事前認定は手間がかからないという利点があります。
しかし、「被害者請求」と異なり、加害者側の任意保険会社は後遺障害等級の認定に向けた積極的な活動をしてくれないため、等級認定の可能性が「被害者請求」よりも低いというデメリットがあります。