【橈骨遠位端骨折】って何?部位・症状を解説
橈骨遠位端とは、前腕骨を構成している骨の1つである橈骨の遠位端(手首のところ)のことです。
橈骨遠位端骨折を負ってしまうと、手首に強い痛みを感じたり、力が入りづらくなってしまう場合があります。
また、転倒した際に手のひらをついて橈骨遠位端骨折が生じた場合、「へ」の字のような形に手首が変形することもあります。
なお、交通事故などで強い外力が加えられても橈骨遠位端骨折が生じる場合があります。
交通事故後、手首の痛み・曲げづらいといった症状を感じる場合は、病院で診断してもらい適切な処置を受けることを推奨します。
【橈骨遠位端骨折】を完治させるには?治療の仕方を解説
橈骨遠位端骨折の治療は、まずはじめに整復から行われます。手を指先の方向に引っ張ってもらい、ずれた骨片(骨のかけら)を元に戻してもらった後、ギプスやギプスシーネで固定されます。
しかし、引っ張っていないと骨片がずれてしまったり、手首の関節に面する骨片の一部がずれたままで整復できないものは手術が必要となるケースがあります。
【橈骨遠位端骨折】のリハビリ方法とは?完治まで何ヶ月かかる?
橈骨遠位端骨折では、リハビリ方法はどのようなものになるのでしょうか。
橈骨遠位端骨折でギプス固定中のリハビリとしては、むくみをとるために手を心臓より高く上げ、しっかりと指を開閉する運動をします。
ギプスが外れた後はテーブルにチョップをするような形で腕を乗せ、手首を手のひら、手の甲側に動かす運動をします。
橈骨遠位端骨折ギプスで固定中に手指、肘、肩関節の関節運動のリハビリを行えば、ギプス除去後の手関節の動きがより良くなり、手指が固くなってしまうことを予防できます。リハビリをして順調に回復すれば、骨折後3、4か月程度で日常生活への支障はほぼなくなります。