【尺骨骨折】とは?部位・症状を解説
尺骨とは、前腕骨を構成している骨の1つで、橈骨とともに肘関節と手関節を形成しています。
尺骨と橈骨は平行に並んでおり、小指側に位置するのが尺骨で、親指側に位置するのが橈骨です。
尺骨を手首付近で骨折してしまうと、関節可動域に支障が出る場合があります。
また、尺骨が骨幹部(中間の細い部分)で骨折すると強い痛みや腫れが生じます。加えて、橈骨と尺骨の両方が骨幹部で折れてしまった場合、通常、前腕はその骨折部位で大きく変形します。
なお、交通事故などで強い外力が加えられると尺骨骨折が生じる可能性があります。
事故後、前腕や手首に痛みや腫れが生じた場合は、病院で診断してもらい適切な処置を受けることを推奨します。
【尺骨骨折】の完治を目指す|治療の仕方を解説
尺骨骨折の治療方法には、整復してもらったうえで、ギプスで固定されるという保存的療法があります。
しかし、骨のずれが強かったり、骨が皮膚を突き破っていたりするときは、手術で骨が固定されることになります。
【尺骨骨折】のリハビリのやり方とは|完治まで何週間かかる?
尺骨骨折では、リハビリ方法はどのようなものになるのでしょうか。
尺骨骨折では、手指を動かす筋肉が骨折部の周囲で癒着する事を防ぐため、手指を動かすリハビリを行います。
また、骨折した腕を動かさずにいると、肩関節が固くなるため、これを防止するために肩の運動も行います。
尺骨骨折3〜6ヶ月ほどリハビリをすれば手の機能を回復することができます。