症状・治療法データベース

かいほうこっせつ

開放骨折

別名:開放性骨折

骨折部が皮膚や粘膜を突き破るなどして外界と交通した病態を開放骨折という。分類ではGustilo分類が良く知られており、汚染の程度、軟部組織の裂傷の程度、血管損傷の有無により全部で5段階に分かれている。
創部感染、骨癒合遷延などの合併症が生じやすく、治療にあたっては洗浄、デブリードマンの質が重要となる。

痛みや腫れ、出血。損傷が激しい場合には外部から骨が見える場合もある。また細菌感染のリスクもある。

主な原因

事故の衝撃などによる、強い力の作用が原因となる。

治療・良くなる方法

  • デブリードマン
  • 骨折部の固定
  • 感染症の予防
  • 切断

創部の徹底的な洗浄とデブリードマンが重要となる。壊死した部位や異物、完全にフリーとなった骨片を除去する。その後、骨折部を強固に固定する。
感染症の予防のための薬物療法も行われる。
また治療の選択肢として切断も考慮される。
治療の初期から外傷に精通した医師に頼るべきである。

藤井宏真先生

アトム法律事務所顧問医

奈良県立医科大学附属病院

藤井 宏真先生

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