過失割合95対5の交通事故…示談交渉の注意点は？慰謝料は請求できる？

示談金額は保険会社との交渉によって決まります。
同じ被害でも、交渉に失敗すると、示談金が減らされるおそれがあります。
損害額を算定しておくなど、示談の前には入念な準備をしましょう。

過失割合95対5の交通事故では、被害者の損害は加害者に賠償を請求できます。
賠償金の金額は、被害者側と加害者側との示談交渉で決まります。
示談金とは支払われる損害賠償金の総称であり、治療費や慰謝料などが含まれます。

交通事故では、加害者と被害者の双方に責任があることが大半です。
それぞれの責任を表した数値が過失割合です。
過失割合95対5とは、加害者側の過失が95%・被害者側の過失が5%、ということです。
示談金の金額は、過失割合に応じて過失相殺されます。

過失割合による減額の対象は、示談金の全項目です。
被害者の過失が1割なら、示談金は10%減額されます。
また、被害者は加害者の損害額の10%を賠償しなければなりません。

交通事故では、被害者が無過失とされることは少ないです。
歩行者と自動車との事故でも、多くの場合は被害者側にも過失があるとされます。
時として95対5という過失割合になります。

*被害者自身の対人・対物賠償保険を使わない場合

過失割合の計算には、様々な修正要素が関わります。
また、示談交渉によって割合を変えることもできます。
弁護士に示談を依頼すれば70対30の割合も95対5まで減らせる可能性があります。

過失割合は示談金の全項目に影響するため、非常に影響が大きい要素です。
賠償金を支払う加害者側としても、過失割合を重要視します。
保険会社は加害者側に有利な点を見逃さず、過失割合を低くしようと主張します。

過失割合の計算は保険会社に任せず、被害者側でも行うことが望ましいです。
被害者自身で過失割合を計算することは難しいので、弁護士に相談しましょう。
慰謝料も、高額な相場である弁護士基準で請求できます。