アトム法律事務所顧問医
奈良県立医科大学附属病院
藤井 宏真先生
類型:眼窩内側壁骨折、眼窩底骨折
外部から顔面部への強い衝撃により、多くは眼窩の下壁や内側壁が骨折するという病態。眼窩内組織の脱出が起こり、眼球運動障害や複視などの症状が起こり得る。
眼窩の下壁の骨折では、成人の多くは完全に骨が折れて開放状態となるが、これを吹き抜け骨折ともいう。
眼球周辺に対する外部からの大きな力の作用が原因となる。
眼窩骨折は、眼窩内部の圧力の急激な上昇をその要因とする。
複視症状などの機能的改善と眼球陥凹などの整容的な要素の改善が目的となる。
手術療法としては、歯齦部、瞼縁、結膜、眼窩内側、経結膜のどこから切開をするか、あるいは鼻内から内視鏡を用いるのかなどアプローチの仕方に種類がある。さらに骨折の整復・固定法にも種類があり、骨折の態様ごとに適切なものを選択する必要がある。
いずれにせよ担当医の判断を仰ぐべきである。
アトム法律事務所顧問医
奈良県立医科大学附属病院
藤井 宏真先生