アトム法律事務所顧問医
奈良県立医科大学附属病院
藤井 宏真先生
類型:腎臓損傷、膀胱損傷
腎臓、尿管、膀胱、尿道などの損傷である。腎損傷単独でも出血性ショック(血液の循環が悪くなり、全身の組織や臓器に血液が十分運ばれない状態)となるケースもある。
また泌尿器の損傷は骨盤骨折を合併している可能性もあり、詳細な検査と迅速な治療が重要となる。
事故の衝撃などにより大きな外力が加わり、泌尿器に損傷が及んだことが原因。(外傷性に限る)
循環動態が安定していれば非手術的な治療を行える可能性もあるが、循環動態が不安定であったり合併損傷があるような場合には手術適応となる。
手術は臓器の修復や再建、場合により切除などとなるが、患者の状態によっては複数回に分けて行われる場合もある。
いずれにせよまずは専門の医療機関を受診し判断を仰ぐべきである。
アトム法律事務所顧問医
奈良県立医科大学附属病院
藤井 宏真先生