アトム法律事務所顧問医
奈良県立医科大学附属病院
藤井 宏真先生
類型:脾臓損傷、心臓破裂、脾臓破裂
循環器の代表的な臓器は心臓と脾臓である。心臓の損傷では、心タンポナーデ(心膜の中に血液が貯留し心臓を圧迫する状態)をきたしているケースや、心臓に穴が開いている場合には大量血胸となる。
脾臓の損傷では、循環動態が安定していない場合には脾臓の摘出も検討され得る。
事故の衝撃などにより大きな外力が加わり、心臓、脾臓などに損傷が及んだことが原因。(外傷性に限る)
緊急性の高い態様のため、多くは手術となる。
心タンポナーデでは、心嚢穿刺ののち心膜の切開が行われるほか、心筋や弁の構造に損傷が及んでいる場合には修復が必要となる。
脾臓の損傷はその態様により保存的治療か、外科的な治療(縫合や切除、摘出)かが選択される。
いずれにせよまずは専門の医療機関を受診し判断を仰ぐべきである。
アトム法律事務所顧問医
奈良県立医科大学附属病院
藤井 宏真先生