アトム法律事務所顧問医
奈良県立医科大学附属病院
藤井 宏真先生
類型:外傷性気胸、血胸、肺損傷、肺破裂
外傷性の呼吸器の損傷としては、胸部を強かに打ち付けたことを原因とするものが多い。
肺破裂などにより気道内出血をきたすケース、気管支断裂による空気漏出と緊急性気胸、肺挫傷を伴う肋骨の多発骨折と動揺胸郭などはいずれも命に係わる。
事故の衝撃などにより大きな外力が加わり、肺などに損傷が及んだことが原因。(外傷性に限る)
緊急性の高いものについてはすぐさま蘇生が開始されるほか、場合によっては開胸手術となることもある。胸腔ドレナージ(胸腔にチューブを挿入し余分な体液や空気などを外に排出する措置)を行うケースの他、態様により損傷した肺の切除なども検討される。
いずれにせよ早急に専門の医療機関を受診すべきである。
アトム法律事務所顧問医
奈良県立医科大学附属病院
藤井 宏真先生