アトム法律事務所顧問医
奈良県立医科大学附属病院
藤井 宏真先生
類型:コンパートメント症候群、反射性交感神経性ジストロフィー、骨化性筋炎
疼痛疾患の原因は多岐にわたる。通常は身体の組織損傷に対する反応として感覚神経が活性化することで疼痛が起こるが、末梢神経や中枢神経の既存の損傷や機能障害によっても起こる。
外傷を負った後に生じる疼痛疾患として組織損傷の程度に比べ重度の疼痛が生じるCRPS(旧名:反射性交感神経性ジストロフィー)などが挙げられる。継続する疼痛は自律神経徴候(倦怠感、睡眠障害、食欲減退、味覚消失など)や萎縮性の変化をもたらす。
態様により様々な原因が考えられる。
原因に合わせて適切な措置を講じる必要がある。
一例として、CRPSに対しては薬物療法が選択される。内服薬を基本とし、それらに効果がなければ交感神経ブロックやNMDA受容体拮抗薬の点滴静注等も検討される。
いずれにせよまずは専門の医療機関を受診して原因を特定するのが重要と言える。
アトム法律事務所顧問医
奈良県立医科大学附属病院
藤井 宏真先生