
過失割合が9対0の交通事故における示談の流れは?
過失割合9対0の交通事故では、被害者は加害者に損害賠償を請求できます。
示談では、被害者側と加害者側が交渉して賠償金の金額を決定します。
示談金とは支払われる損害賠償金の総称であり、治療費や慰謝料などが含まれます。

交通事故で保険等級が下がるリスクは?
被害者でも、過失がある場合は事故への責任を負うことになります。
過失割合に応じて、相手方への損害賠償責任が発生します。
賠償金を支払う際には対物・対人賠償保険を使用することができます。
6人の弁護士がこの記事に回答しています

このページでは、示談交渉の経験豊富な交通事故専門のベテラン弁護士が過失割合9対0の交通事故や保険等級に関して解説します。
※掲載情報はすべて2018年の最新版です。

過失割合9対0の交通事故では、被害者は加害者に損害賠償を請求できます。
示談では、被害者側と加害者側が交渉して賠償金の金額を決定します。
示談金とは支払われる損害賠償金の総称であり、治療費や慰謝料などが含まれます。

被害者でも、過失がある場合は事故への責任を負うことになります。
過失割合に応じて、相手方への損害賠償責任が発生します。
賠償金を支払う際には対物・対人賠償保険を使用することができます。
| 加害者 | 被害者 | |
|---|---|---|
| 過失割合 | X | Y |
| 支払い | 被害者の損害のX割を支払う | 加害者の損害のY割を支払う |
| 受け取り | 加害者の損害のY割を受け取る | 被害者の損害のX割を受け取る |
過失割合とは、交通事故における加害者と被害者それぞれの責任を表した数値です。
たとえば加害者側の過失が9割で、被害者側の過失が0割なら、過失割合は9対0となります。
被害者が受け取る金額は、損害賠償金額を過失割合に応じて過失相殺したものです。

過失が被害者にもあるとき、示談金の全項目が減額されます。
被害者の過失が1割のとき、示談金の減額量は10%です。
また、被害者は加害者の損害額の10%を賠償しなければなりません。

被害者に多少の過失がある場合、過失割合が9対1となることがあります。
このとき、加害者には損害賠償金の9割を請求できます。
一方、被害者も加害者の損害の1割を賠償する責任があります。
| 加害者 | 被害者 | |
|---|---|---|
| 過失割合 | 9 | 0 |
| 損害額 | 400万円 | 1,000万円 |
| 請求金額 | 400万円×0=0円 | 1,000万円×0.9=900万円 |
| 最終的に貰える金額 | 0円 | 900万円 |
*被害者自身の対人・対物賠償保険を使わない場合
9対0や8対0のような過失割合のとき、損害賠償は加害者のみが支払います。
このような状況は片側賠償(片賠)と呼ばれます。
片倍は、通常の過失割合の計算だけでは成立しない特殊な状況です。

過失割合は示談金の全項目に影響するため、非常に影響が大きい要素です。
賠償金を支払う加害者側としても、過失割合を重要視します。
加害者側の保険会社は、過失割合に関する主張を譲ろうとしない場合が多いです。

保険会社に過失割合の計算を任せると、加害者に有利な計算がされてしまいます。
被害者自身で過失割合を計算することは難しいので、弁護士に相談しましょう。
弁護士は、高額な相場で慰謝料を請求することもできます。
弁護士無料相談をご利用ください
相談依頼は今すぐ!