過失割合0対8の交通事故…より多くの示談金を得るためには？慰謝料も減額する？

過失割合0対8の交通事故の被害者になったら、加害者に損害賠償を請求できます。
賠償金の金額は、被害者側と加害者側による示談交渉によって決まります。
示談金の項目は様々であり、治療費・慰謝料・休業補償などが含まれます。

慰謝料とは、精神的苦痛に対する賠償金です。
交通事故では、怪我などの人的損害に対して慰謝料が発生します。
基本的に、物的損害に対して慰謝料は発生しません。

過失割合とは、交通事故における加害者と被害者それぞれの責任を表した数値です。
加害者側の過失が8割、被害者側の過失が0割なら、過失割合は0対8となります。
過失割合に応じて過失相殺された損害賠償金額が、被害者の受け取る示談金となります。

示談金の全項目が、被害者の過失に応じて減額されます。
被害者の過失が1割なら、示談金は10%減額されます。
また、被害者は加害者の損害額の10%を賠償することになります。

被害者に多少の過失がある場合、過失割合が2対8となることがあります。
このとき、加害者には損害賠償金の8割を請求できます。
一方、被害者も加害者の損害の2割を賠償する責任があります。

0対8や0対9のような過失割合のとき、損害賠償は加害者のみが支払います。
このような状況は片側賠償（片賠）と呼ばれます。
片倍は、通常の過失割合の計算だけでは成立しない特殊な状況です。

過失割合は、示談金の支払い額に大きな影響を与えます。
示談交渉では、過失割合が争点となることが多いです。
加害者側の保険会社は、過失割合に関する主張を譲ろうとしない場合が多いです。

保険会社は、加害者側の過失を低く見積もろうとします。
過失割合の数字に納得がいかなければ弁護士に相談しましょう。
弁護士に依頼すれば、慰謝料も高額な相場で請求することができます。