症状・治療法データベース

どうみゃくそんしょう

動脈損傷

類型:大動脈損傷、大動脈断裂

動脈の損傷は出血性ショック(血液の循環が悪くなり、全身の組織や臓器に血液が十分運ばれない状態)をきたしやすい。とくに胸部の大動脈損傷、頚部の動脈の損傷などは問題となる。
命に係わる態様の場合、循環動態の維持、気道の確保など生命確保のための措置が第一となる。

大量の出血のほか、意識障害を呈するケースもある。

主な原因

動脈が外部からの力の作用などにより損傷。

治療・良くなる方法

  • 生命確保が第一
  • 止血
  • 再建修復
  • 全身の検査

生命確保が第一となる。気道や呼吸に異常があれば直ちに気管挿管を行う。
動脈の損傷は手術による止血と再建修復を行うことが原則となる。また動脈が損傷するほどの外傷となれば、他の傷害が生じているケースも多く、精密な検査が必要となる。
いずれにせよまずは専門の医療機関を受診し、判断を仰ぐことが重要である。

藤井宏真先生

アトム法律事務所顧問医

奈良県立医科大学附属病院

藤井 宏真先生

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