アトム法律事務所顧問医
奈良県立医科大学附属病院
藤井 宏真先生
骨と骨を繋ぎ関節を形作る軟部組織を靭帯という。この靭帯が部分断裂、あるいは完全に断裂することにより、痛みや腫れ、皮下溢血、関節の運動障害、不安定感などの症状が生じる。受傷の態様によっては脱臼や骨折なども併発しているため、まずは医療機関を受診すべきであるといえる。
事故や転倒、スポーツ時の衝撃などにより大きな外力が加わることが原因。
受傷直後はRICE(Rest(安静)、Icing(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上))を行う。
保存療法としては、患部を固定しつつも自動運動、筋力増強訓練、固有受容覚を鍛えるためのバランス訓練なども並行して行う。これら治療で回復する見込みがない事例では手術により靭帯の整復、再建を行う。
いずれにせよまずは専門の医療機関を受診すべきである。
アトム法律事務所顧問医
奈良県立医科大学附属病院
藤井 宏真先生