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交通事故の被害者になってしまったら…
治療費や休業中の収入など、「お金」に関しての不安が多いと思います。
交通事故に関するお金の不安を解消していきましょう。
目次
慰謝料とは、不法行為によってうけた精神的苦痛に対する賠償のことです。
死亡事故以外の交通事故における慰謝料には、
これらの2つがあります。
交通事故による怪我のため入通院が必要となったことで受けた精神的苦痛に対する賠償
交通事故による怪我の後遺症が残ることで受けた精神的苦痛に対する賠償で後遺障害等級に応じて支払われる
慰謝料は、交通事故の争いを解決するために支払われる示談金(賠償金)を構成する項目の一部です。
精神的苦痛を金銭に算定するために、慰謝料の基準となる算定表が用いられることになります。
慰謝料を算定する基準は、
これらのいずれかに当てはめて算定されます。
入通院慰謝料算定表、任意保険会社の基準ではいずれも「1ヶ月単位(30日)の基準値」がそれぞれ設定されています。
端数の日数は日割り計算されます。
参考に、裁判所・弁護士基準の入通院慰謝料算定表をご覧ください。
0月 | 1月 | 3月 | 6月 | |
---|---|---|---|---|
0月 | 0 | 53 | 145 | 244 |
1月 | 28 | 77 | 162 | 252 |
2月 | 52 | 98 | 177 | 260 |
3月 | 73 | 115 | 188 | 267 |
4月 | 90 | 130 | 196 | 273 |
5月 | 105 | 141 | 204 | 278 |
6月 | 116 | 149 | 211 | 282 |
7月 | 124 | 157 | 217 | 286 |
8月 | 132 | 164 | 222 | 290 |
9月 | 139 | 170 | 226 | 292 |
10月 | 145 | 175 | 230 | 294 |
11月 | 150 | 179 | 234 | 296 |
12月 | 154 | 183 | 236 | 298 |
※むちうちなど以外の場合
※縦は通院月数、横は入院月数、慰謝料の単位は万円
交通事故の内容によって、慰謝料を請求できる時期が異なります。
加害者側の保険会社に慰謝料を請求できる時期は、
目安としては大体このようになります。
事故によって負ったケガの症状によっては、完治や症状固定の時期の目安が分かります。
つまり、どのくらいの慰謝料が得られるのかが分かることになります。
症状ごとの慰謝料をおおまかに算定するには、
だいたいこのような目安で見て取ることができます。
交通事故の被害者は、加害者が保険に加入している場合は保険会社に治療費を請求することができます。
治療費を保険会社が負担することから、被害者は病院を選択する権利がないという思い込みがあるようですが…
通院先は、ご自身で決めたり変更することが可能です。
保険会社は治療費を負担しますが通院先を決める権利はありません。
ご自身にあった通院先をみつけて、最善の治療が受けられるようにすることが大切です。
最善の治療を受けるためには、医師との相性も重要な点としてあげられます。
医師との相性が良くないと通院がおろそかになり症状の改善につながりません。
通院しないと、治療費の打ち切りも通告される可能性があります。
十分な治療を受けるためにも、自分に合った医師であるかどうか治療を受け始める前に調べることが大切です。
通院先の変更を希望する場合は、保険会社に連絡すれば可能になります。
保険会社から評判のいい病院を紹介してくれるなどといったことはほとんどないので、自分で通院先を探す必要があります。
口コミ、地元の評判などをもとに、親身に治療に取り組んでくれる通院先を探しましょう。
加害者側の保険会社に治療先の変更を申し出る場合は、変更理由をきちんと説明するようにしましょう。
このような点をしっかり説明すれば、変更希望を通してくれるでしょう。
ただ、不必要に通院先を変えすぎると応じてくれないどころか、治療費の打ち切りを通告される可能性もあるので注意が必要です。
交通事故のケガによって仕事を休まざるを得なくなったとき、収入が途絶えてしまうことになります。
このような状況をカバーするため、加害者側の保険会社に「休業補償」を請求することができます。
休業補償とは、事故がなければ得られたはずの給料・ボーナスなどのお金を補填することです。
給与所得者の場合、休業補償を請求する際に必要な書類があります。
このような書類を集める必要があります。
休業損害証明書は、就業先に記入してもらう必要があります。
この書類には、
などが記載されます。
自営業の場合は、事故前年の「所得税確定申告書」などの提出が求められます。
休業補償を受け取るには、交通事故のケガが原因で休まざるを得なくなったことを合理的に証明しなければなりません。
そこで必要になるのが、医師による「診断書」です。
医学的知見にもとづく診断書によって、被害者側が休業の必要性を証明しなければなりません。
診断書を発行してもらうには、ご自身の仕事内容を具体的に伝えて、症状と照らして休む必要があるのかを医師に判断してもらいましょう。
ちなみに、医師免許を持たない「整骨院」の先生は医学的知見にもとづく診断権がないとされています。
診断書は、医師免許をもつ担当医から発行してもらう必要があります。
休業補償の算定方法は、休業補償の請求先ごとに異なります。
休業補償の請求先は、自賠責保険と任意保険に分けられます。
給与所得者が受けられる自賠責保険における休業補償の算定方法は、原則
5,700円 ✖ 休業日数
となります。
任意保険における休業補償の算定方法は、
1日あたりの基礎収入 ✖ 休業日数
となり、基礎収入をどのように設定するかは、職業ごとに異なります。
収入のない専業主婦の場合も、休業補償を請求することができます。
主婦が受けられる自賠責保険における休業補償の算定方法は、
5,700円 ✖ 休業日数
となります。
任意保険における休業補償の算定方法も、
5,700円 ✖ 休業日数
となるケースが多くなっています。
給与所得者のように休業したからといって収入が途絶えるわけではありませんが、請求が可能です。
ご自身が休業補償の対象となるかどうかなど、疑問点がある場合は弁護士にご相談ください。
アトム法律事務所では、交通事故の被害者の方向けに電話相談の案内を24時間・365日いつでもおこなっています。
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成瀬潤
交通事故における慰謝料とは、交通事故によって被った精神的苦痛に対して支払われるお金を意味します。