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作成:アトム弁護士法人(代表弁護士 岡野武志)
交通事故で頭に衝撃を受けると、脳損傷が生じることがあります。
脳が損傷を受けると、意識や記憶、言語や理解といった認知面の他、感情のコントロールのような人格面、体を動かす運動面での影響が見られます。
交通事故による脳損傷の仕組みや症状、種類といった概要から、後遺障害が残った場合の慰謝料についてまで、分かりやすく解説していきます。
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脳損傷で生じた具体的な傷病について知りたい方はこちら
脳挫傷
硬膜下血腫
くも膜下出血
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目次
交通事故で脳損傷が生じる仕組みには、骨折によるもの、脳と頭蓋骨の衝突によるもの、脳出血によるものなどがあります。
それぞれについて見ていきましょう。
①骨折によるもの
交通事故で頭部に衝撃を受けて頭蓋骨を骨折すると、同時に脳にも損傷が生じることがあります。
このように頭蓋骨の骨折によりその内部にある脳も損傷を受けることを、直接損傷といいます。
②脳と頭蓋骨の衝突によるもの
脳は頭蓋骨の中で、脳関髄液という液体の中に浮かんだ状態になっています。この状態はよく、水を張った鍋に浮かぶ豆腐とたとえられます。
交通事故で頭部に衝撃が加わり頭が前後に激しく揺られると、頭蓋骨の動きと脳脊髄液に浮かぶ脳の動きにずれが生じます。
その結果脳が頭蓋骨にぶつかるのです。
衝撃を受けた側の頭蓋骨にぶつかることを直撃損傷、衝撃を受けた側とは反対側の頭蓋骨にぶつかることを反衝損傷といいます。
③脳内の神経が切れることによるもの
頭部に加わった衝撃により頭が揺さぶられると、脳自体も動きます。
その時、脳の表面部に対し脳の中心部の動きが遅れて、その結果脳内の神経線維が切れる場合もあります。
④脳出血によるもの
交通事故で受けた衝撃により、頭蓋骨の内部で出血が起きることがあります。
その出血や、出血がゼリー状に固まった血腫によって脳が圧迫され、脳の働きが低下する場合もあります。
交通事故による脳損傷で起こる症状には様々なものがあります。
ここでは、認知・人格に関する症状、言語に関する症状、運動に関する症状、意識障害の症状、てんかんの症状についてご紹介します。
認知・人格に関する症状には、以下のものがあります。
▼記憶障害
事故前の記憶を思い出したり事故後新しいことを覚えたりできない
▼注意障害
注意力が散漫になったりマルチタスクがこなせなくなったりする
▼遂行機能障害
物事を効率的に行う、段取りを立てることができなくなる
▼失認症
見たり触ったりしたものが何か認識できない
▼半側身体失認
体の片側の麻痺について無いといったり、麻痺のある片側の体を自分の物でないと言ったりする
▼半側空間無視
左右どちらかのものや人が見えているのに認識できない
▼地誌的障害
簡単な場所や慣れた場所でも迷子になる
認知に関する症状の詳細はこちら
▼行動と感情の障害
怒りっぽくなる、依存的・幼稚になる、覇気が無くなるなど
▼話すことに関する障害
言葉が出にくくなったり意図とは違う言葉を発したり、発言内容が支離滅裂になったりする
▼聞くことに関する障害
聞いた言葉や文章を理解しにくい
▼読むことに関する障害
読み間違いをする、音読できない、読んでも意味を理解できないなど
▼書くことに関する障害
書きたい文字とは違う文字を書いてしまう
▼麻痺
体が麻痺してうまく動かせなくなる
▼失行症
手や足の機能自体に問題はないが、思うように動けなくなる
いわゆる植物状態になる、昏睡状態になるなど
発作的に手足がつっぱったり意図しない動きをしたり、呼吸が停止したりする
交通事故で脳損傷を受けると、脳挫傷やくも膜下出血、硬膜下血腫などが発生します。
ただし、後遺障害を考える際にはこうした傷病名ではなく、どのような症状がどの程度あるのかがポイントになります。
ここからは、脳損傷によって生じる症状とそれに対する後遺障害等級・慰謝料を解説していきます。
各等級の詳しい内容については、後遺障害等級表をご覧ください。
認知・人格障害の場合に該当する可能性のある後遺障害等級と慰謝料は、以下のようになります。
失語など脳の損傷により生じる言語障害が該当する可能性のある後遺障害等級と慰謝料は、以下のようになります。
てんかんによる症状が該当する可能性のある後遺障害等級と慰謝料は、以下のようになります。
麻痺による後遺障害等級と慰謝料は、以下のようになります。
交通事故で脳損傷を受けた際に弁護士に相談するメリットは、
ということです。
後遺障害等級認定は基本的に提出された書類のみから審査が行われるため、どのような資料をどのような内容で提出するかが非常に重要です。
示談交渉では、加害者側の保険会社はここでご紹介した慰謝料金額よりも大幅に低い金額を提示してくることが多いです。その上、増額交渉は弁護士によるものでないと受けないということを方針としていることも多いです。
こうしたことからも、妥当な等級を認定され、妥当な慰謝料金額を得るためには、弁護士に相談することをお勧めします。
アトム法律事務所では、LINE・電話での無料相談を行っています。
相談の際に無理に契約を勧めることもありません。
まずはお気軽にご連絡ください。解決実績については下をご覧ください。
アトム法律事務所には、交通事故の示談で示談金額を増額させた実績や後遺障害等級のサポートをして等級認定を受けた実績を持つ弁護士が多く在籍しています。
実際の例をご紹介しましょう。
獲得金額 | 302万円 |
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等級 | 12級13号 |
解説 | 急性硬膜下血腫で後遺障害等級を獲得した事例。 獲得できる見込みの金額はいくらかというご相談を受け確認したところ、後遺障害等級が認定される可能性があると判断。 後遺障害等級認定の申請をサポートして等級を獲得し、加害者側との示談交渉で302万円を獲得。 |
獲得金額 | 3129万円 |
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等級 | 1級1号 |
解説 | 脳挫傷で後遺障害等級を獲得した事例。 獲得できる見込みの金額はいくらかというご相談を受け確認したところ、後遺障害等級が認定される可能性があると判断。 後遺障害等級認定の申請をサポートして等級を獲得し、加害者側との示談交渉で3129万円を獲得。 |
獲得金額 | 1193万円→3500万円 |
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等級 | 1級1号 |
解説 | 示談交渉で増額に成功した事例。 ご相談いただいた時点で、脳挫傷・くも膜下出血・頭蓋骨骨折により後遺障害等級を獲得済み、加害者側から示談金を提示された状態だった。 提示額には増額の余地があり、増額交渉をした結果、3500万円に増額。 |
獲得金額 | 3537万円→7350万円 |
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等級 | 併合7級 |
解説 | 示談金額の増額に成功した事例。 ご相談いただいた時点で脳挫傷、頭蓋骨骨折、高次脳機能障害、右耳の難聴により後遺障害等級を獲得済み、加害者側から示談金を提示された状態だった。 提示額には増額の余地があり、増額交渉をした結果、7350万円に増額。 |
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(第二東京弁護士会) 第二東京弁護士会所属。アトム法律事務所は、誰もが突然巻き込まれる可能性がある『交通事故』と『刑事事件』に即座に対応することを使命とする弁護士事務所です。国内主要都市に支部を構える全国体制の弁護士法人、年中無休24時間体制での運営、電話・LINEに対応した無料相談窓口の広さで、迅速な対応を可能としています。弁護士プロフィール
岡野武志弁護士