6人の弁護士がこの記事に回答しています

後遺障害等級第10級:慰謝料、示談金の金額は?等級が認定される症状とは?

イメージ画像
  • 後遺障害等級第10級の症状や慰謝料とは?
  • 等級が認定されやすい症状とは?
  • むちうちは等級が認定されにくい?

このページでは、示談交渉の経験豊富な交通事故専門のベテラン弁護士が後遺障害等級第10級の疑問についてお答えします。

※掲載情報はすべて2018年の最新版です。

1後遺障害等級の基礎知識

示談金の受け取りまでの流れ
Q1

後遺障害が残ると示談金や慰謝料が増える?

交通事故により重傷を負った場合、年単位で治療を続けても完治しない可能性があります。
症状固定とは、治療を続行しても症状が改善することが見込めない段階のことです。
症状固定になっても完治せずに残っている症状を、後遺障害と呼びます。

後遺障害等級認定の手続きの流れ
Q2

後遺障害等級を認定するための申請方法は?

損害保険料率算出機構に申請して後遺障害等級が認定されなければ、後遺障害慰謝料や逸失利益が請求できません。
事前認定では、加害者側の任意保険会社が書類を提出することになります。
もう一つの申請方法である被害者請求では、被害者側が書類を提出して申請します。

2後遺障害等級第10級の症状と、慰謝料の金額は?

後遺障害等級第10級の症状(例)*
手の指に関する障害
1号:1眼の視力が0.1以下になったもの
4号:14歯以上に対し歯科補綴を加えたもの
6号:1耳の聴力が耳に接しなければ大声を解することができない程度になったもの
7号:1手のおや指又はおや指以外の2の手指の用を廃したもの
11号:1下肢の3大関節中の1関節の機能に著しい障害を残すもの

*後遺障害等級表を参照しています

Q1

後遺障害等級第10級に認定される症状は?

後遺障害等級第10級に分類される障害の中でも、特に認定件数が多いのが関節の可動域に関する障害です。
たとえば、10級10号の文面は「一上肢の三大関節中の一関節の機能に著しい障害を残すもの」となっております。
三大関節とは、腕では肩関節・肘関節・手関節、脚では股関節・膝関節・足関節となります。

後遺障害等級第10級の関連項目
項目 金額など
自賠責保険の支払い限度額 461万円
後遺障害慰謝料(自賠責保険) 187万円
後遺障害慰謝料(弁護士基準) 550万円
労働能力喪失率 27%

Q2

後遺障害等級第10級の慰謝料は?労災や県民共済からも保障を受けられる?

第10級の後遺障害が残った場合、労働能力は健常者の7割程度になると見なされるので、労働能力喪失率は27%とされます。
第10級のときに自賠責から支払われる慰謝料は187万円、自賠責の支払い限度額は461万円になります。
任意保険会社は200万円程度の慰謝料を提示してきますが、弁護士に依頼した場合に請求できる慰謝料の相場は550万円となります。

3後遺障害等級が認定されやすい症状、認定されにくい症状

むちうちの写真
Q1

むちうちは等級が認定されにくい?

後遺障害には、等級が認定されやすいものと認定されにくいものがあります。
後遺障害等級の認定は主に書面審査であるため、外見や写真からすぐに判別できる障害なら、認定されやすくなります。
歯や手足の指の欠損、脚や腕の短縮や切断のほか、視力や聴力の極端な低下も検査結果が明白なために等級が認定されやすいです。

後遺障害等級別認定件数
Q2

後遺障害の等級を認定されやすくするためには?

むちうちでは12級14級が認定される可能性がありますが、もし等級が非該当となったら後遺障害慰謝料を請求することができなくなります。
自覚症状があれば早めに主治医に報告して、症状推移や事故と症状の因果関係を診断書に記載してもらいましょう。
また、画像所見を取得するために、MRIなどの精密検査も依頼しましょう。

4後遺障害等級第10級になったら、弁護士に無料相談!

慰謝料金相場の3基準比較
Q1

後遺障害等級第10級について弁護士に相談するメリットは?

後遺障害診断書など書類の内容を確認するには、法律の知識も必要となります。
また、後遺障害慰謝料や逸失利益の計算も複雑です。
交通事故により後遺障害が残った場合、弁護士に相談してください。

弁護士の写真
Q2

弁護士に無料相談する方法とは?

後遺障害等級の認定の申請をするなら、まずは弁護士に相談しましょう。
弁護士には、事故直後からでも無料相談が可能です。
後遺障害等級の被害者請求から保険会社との示談まで、何でもご相談ください。


全国/24時間/無料相談

無料相談窓口のご案内