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後遺障害等級第11級:慰謝料、逸失利益の相場は?自賠責保険の補償範囲は?

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  • 後遺障害等級第11級の慰謝料や逸失利益の金額は?
  • 自賠責保険での等級の認定基準とは?
  • 任意保険や労災保険と自賠責の関係は?

このページでは、示談交渉の経験豊富な交通事故専門のベテラン弁護士が後遺障害等級第11級の疑問についてお答えします。

※掲載情報はすべて2018年の最新版です。

1後遺障害等級の基礎知識

示談金の受け取りまでの流れ
Q1

後遺障害が残ると示談金や慰謝料が増える?

交通事故により重傷を負った場合、年単位で治療を続けても完治しない可能性があります。
症状固定とは、治療を続行しても症状が改善することが見込めない段階のことです。
症状固定以降にも残っており改善の期待できない症状が、後遺障害となります。

後遺障害等級認定の手続きの流れ
Q2

後遺障害等級を認定するための申請方法は?

後遺障害慰謝料や逸失利益を請求するためには、損害保険料率算出機構後遺障害等級が認定される必要があります。
申請方法は二つに分けられ、一つは加害者側の任意保険会社が書類を提出する事前認定です。
また、被害者側にて書類を準備して提出する被害者請求も選択できます。

2後遺障害等級第11級の症状と、慰謝料の金額は?

後遺障害等級第11級の症状(例)*
手の指に関する障害
1号:両眼の眼球に著しい調節機能障害又は運動障害を残すもの
3号:1眼のまぶたに著しい欠損を残すもの
4号:10歯以上に対し歯科補綴を加えたもの
5号:両耳の聴力が1メートル以上の距離では小声を解することができない程度になったもの
8号:1手のひとさし指、なか指又はくすり指を失ったもの

*後遺障害等級表を参照しています

Q1

後遺障害等級第11級に認定される症状は?

後遺障害等級第11級には、単独で分類される症状10種類のほか、12級以下の複数の症状があるときに併合11級として認定される場合があります。
単独の症状としては、たとえば11級7号は「脊柱に変形を残すもの」となっております。
脊柱が変形しているだけの場合は11級ですが、加えて神経麻痺などの運動障害が起こっている場合は第6級第8級が認定される可能性があります。

後遺障害等級第11級の関連項目
項目 金額など
自賠責保険の支払い限度額 331万円
後遺障害慰謝料(自賠責保険) 135万円
後遺障害慰謝料(弁護士基準) 420万円
労働能力喪失率 20%*

*被害者の職業や障害の種類により、労働能力喪失率は変動する可能性があります

Q2

後遺障害等級第11級の慰謝料や逸失利益の金額は?

第11級の後遺障害が残った場合、労働能力は健常者の8割程度になると見なされるので、労働能力喪失率は20%とされます。
第11級のときに自賠責から支払われる慰謝料は135万円、自賠責の支払い限度額は331万円になります。
任意保険会社は150万円程度の慰謝料を提示してきますが、弁護士に依頼した場合に請求できる慰謝料の相場は420万円となります。

3自賠責保険と任意保険、労災保険との関係

自賠責と任意保険
Q1

自賠責保険と任意保険の関係は?

自賠責保険とは、交通事故の被害者が最低限の補償を受けられるようにするための制度です。
基本的に、自動車の運転手は自賠責保険に強制加入しています。
ただし自賠責保険の補償額には限度額があり、後遺障害が残るような重症の場合には自賠責保険では補償しきれない場合が大半です。

労災保険
Q2

自賠責保険と労災保険との調整とは?

通勤中や仕事中に交通事故にあった場合、労災保険を使用することができます。
ただし、後遺障害慰謝料を労災保険から受け取ることはできません。
労災保険から支払われる項目は、障害(補償)給付障害特別金障害特別支給金などです。

4後遺障害等級第11級のお悩みは、弁護士に相談しよう!

慰謝料金相場の3基準比較
Q1

後遺障害等級第11級について弁護士に相談するメリットは?

適切な等級認定を受けるための書類作成には、様々な専門知識が必要です。
後遺障害慰謝料や逸失利益の計算も、専門家に任せた方が安心です。
弁護士に相談して、専門家の力を借りましょう。

弁護士の写真
Q2

弁護士に無料相談するためには?

怪我の症状がなかなか治らない時や後遺症が残ったときには、弁護士に相談しましょう。
弁護士への無料相談は、示談が始まる前からでも可能です。
後遺障害等級の被害者請求から保険会社との示談まで、何でもご相談ください。


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