症状・治療法データベース

こつばんこっせつ

骨盤骨折

類型:恥骨骨折、坐骨骨折、仙骨骨折、腸骨骨折、尾骨骨折

骨盤骨折は安定型骨盤骨折と不安定型骨盤骨折にわけられる。後者は骨盤後方部を含めた2か所以上に骨折がみられ、輪状構造が破綻したものを指す。
不安定型骨盤骨折では、骨盤周囲の血管損傷や骨髄出血により出血性ショックをきたし、致死的になることがある。

痛みや変形など。出血性ショックをきたすこともある。

主な原因

事故の衝撃などにより大きな外力が加わることが原因。

治療・良くなる方法

  • 出血を伴う場合は止血
  • 整復、固定

大量の出血を伴っている場合には、経カテーテル的動脈塞栓術、後腹膜パッキング、経皮的大動脈遮断などにより止血をはかる。
骨折の治療については、簡易固定法のほか腸骨翼や下前腸骨棘にピンを挿入し、体外でフレームを組んで骨盤輪を整復固定する方法もある。
いずれにせよ骨折の態様ごとに担当医の判断が必要となる。

藤井宏真先生

アトム法律事務所顧問医

奈良県立医科大学附属病院

藤井 宏真先生

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