アトム法律事務所顧問医
奈良県立医科大学附属病院
藤井 宏真先生
脳梗塞は頸部や脳動脈の閉塞、狭窄により脳組織に十分に血が行き渡らず、機能障害を起こす病気である。その発生機序によりアテローム血栓性脳梗塞、ラクナ梗塞など様々な種類分けがされている。
症状としては、運動障害、言語障害、感覚障害などが突然発症し、態様によってはそれら後遺症が残存するケースもある。
四肢麻痺などの運動障害、失語やろれつが回らなくなるなどの言語障害、感覚障害、視野障害や複視、失行、失認などが突然発症する。態様によりそれら症状が後遺症として残存することもある。
様々な原因がある。
代表例としては、主幹動脈の硬化を原因とするもの、細小動脈の閉塞、心臓を通過した血栓の閉塞など。
まず、患者の適応に問題がなければ発症から4.5時間以内に血栓溶解の効果がある薬の静脈注射が行われる。その後、外科的に血栓を回収する療法や薬物療法、リハビリなどの理学療法が選択、組み合わされて行われる。
脳梗塞の態様ごとに適切な措置を講じる必要があるため、専門の医療機関の判断を仰ぐべきと言える。
アトム法律事務所顧問医
奈良県立医科大学附属病院
藤井 宏真先生