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作成:アトム弁護士法人(代表弁護士 岡野武志)
自転車に乗っていて事故に遭った場合、慰謝料などの賠償金はいくらもらえるのだろう?実際にこれまでの自転車事故ではいくらの賠償金が請求されていたのだろう?ということが気になるかと思います。
本記事では自転車事故における示談金の相場や示談金額を左右する過失割合、過去の判例をご紹介しています。
自転車事故に遭うと、他の自転車事故ではどれくらいの賠償金が認められたのかが気になるかと思います。
そこでまずは、過去の判例から実際に認められた賠償金額をご紹介します。
6909万1029円 |
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名古屋地方裁判所一宮支部平成28年(ワ)第344号 交通整理が行われていない六差路交差点の出会い頭での衝突事故。 被害者の被害は脳挫傷、右下腿開放創、急性硬膜下血腫など。 |
7467万6354円 |
東京地方裁判所平成28年(ワ)第33669号 被害者が自転車で転倒した際、右側方を走行していた普通貨物自動車に上半身を轢過された事故。 被害者は両側外傷性血気胸、肝損傷、両側肋骨多発骨折等の傷害を負い死亡。 |
9639万8553円 |
東京地方裁判所平成28年(ワ)第19598号 被害者(小学生)が自転車で道路を横断中、貨物車と衝突した事故。 被害者の被害は眼球・眼瞼の障害、嗅覚減退、右優位の四肢麻痺、失語症など。 |
115万2407円 |
東京地方裁判所平成26年(ワ)第31513号 自転車同士が出会い頭に衝突した事故。 被害者の被害は頭部打撲傷、腰部打撲傷など。 |
ご紹介した判例からも、自転車事故でも被害が重大である場合は、このように高額な賠償金額が認められるということが分かります。
もちろん被害の程度が小さい場合はこうした事例よりも賠償金は低くなりますが、判例を参考にしつつ、加害者側から提示された示談金額に疑問を感じる場合は弁護士にご相談ください。
判例を確認すると、「では自分の場合はいくらの賠償金額が妥当なのだろうか?」と気になるかと思います。
簡単に賠償金額の相場を知りたい方は、以下の慰謝料計算機をご利用ください。
年齢や事故前の収入等を入力するだけで簡単に計算できます。
この慰謝料計算機で算出できるのは、示談交渉で被害者が提示する金額(弁護士を立てた場合)です。
加害者側から提示される金額(任意保険基準)はこれより低額であるという点にご注意ください。
また、実際の賠償金額には過失割合が適用されます。
それによって賠償金額が減額されてしまう可能性もあるため、賠償金額の相場とともに過失割合についても押さえておくことが大切です。
自転車事故における過失割合については、次項で解説しています。
過失割合を決める際は、「別冊判例タイムズ38」を用います。
ここには、事故類型ごとの基本の過失割合、細かい事情を反映する修正要素(飛び出しは+10、速度違反は+10~20など)が記載されています。
過失割合は、この基本の過失割合と修正要素を組み合わせて決められます。
ではここで、自転車事故における基本の過失割合を一部ご紹介します。
①横断歩道を横切る自転車と横断歩道を渡る歩行者の衝突(信号なし)
→自転車:歩行者=100:0
②歩車道区別のない道路の左端側を通行する歩行者に自転車が追突または正面衝突
→自転車:歩行者=95:5
①信号のない交差点の出会い頭における自転車と自動車の衝突(道幅は同じ)
→自転車:自動車=20:80
②信号のない交差点を直進する自転車と、対向側から右折する自動車の衝突
→自転車:自動車=10:90
自転車同士の事故については別冊判例タイムズには記載がありません。
そのため、過去の判例などを参考に過失割合を決めていくことになります。
しかし判例はたくさんありますので、どれくらいの過失割合が妥当なのか、分かりにくくなってしまいます。
そのような場合は、弁護士にご相談ください。
自転車事故に遭ってしまった場合は、ぜひ弁護士にご相談ください。
自転車での事故の賠償金額は基本的に、加害者側任意保険会社との示談交渉によって決められます。
この場合、弁護士に示談交渉の代行を依頼していただく方が示談金額が高くなる可能性が高いです。
加害者側から提示された示談金額は妥当なのか、賠償金は大体どれくらいになりそうかなどのご相談もお受けしております。
まずはお気軽に、無料相談をご利用ください。
(第二東京弁護士会)
第二東京弁護士会所属。アトム法律事務所は、誰もが突然巻き込まれる可能性がある『交通事故』と『刑事事件』に即座に対応することを使命とする弁護士事務所です。国内主要都市に支部を構える全国体制の弁護士法人、年中無休24時間体制での運営、電話・LINEに対応した無料相談窓口の広さで、迅速な対応を可能としています。