アトム法律事務所顧問医
奈良県立医科大学附属病院
藤井 宏真先生
類型:多発肋骨骨折、肋軟骨損傷
肋骨の骨折は直接的な外力の作用の他、咳込みやゴルフスイングなどでも生じる。
肋骨の骨折は肺や心臓、腹部臓器や血管などの合併損傷を伴った場合には命に係わることもある。また、3本以上の肋骨で2か所以上の骨折を伴った場合には胸壁動揺という状態になり、呼吸器にも影響が生じる。
事故や転倒、スポーツ時の衝撃などにより大きな外力が加わることが原因。また、咳込みやゴルフスイングなどでも生じ得る。
バストバンド装着下に安静を保ち、薬物療法による疼痛管理を行う。
また、外科的に肋骨を固定する治療法も選択肢に入る。
合併損傷によっては緊急手術の適応となるケースも考えられる。呼吸における障害については人工呼吸器の装着などの措置も講じられ得る。
いずれにせよまずは専門の医療機関を受診し判断を仰ぐべきである。
アトム法律事務所顧問医
奈良県立医科大学附属病院
藤井 宏真先生