アトム法律事務所顧問医
奈良県立医科大学附属病院
藤井 宏真先生
腕神経叢は頚椎から伸びる片側5本の頸椎神経根を指す。これらが損傷されると上肢の麻痺などの症状を呈する。
神経について連続性が残った状況での損傷なら保存療法による自然回復がある程度見込める。引き抜き損傷(神経根が脊髄から引き抜かれた損傷)や神経断裂などでは自然回復は困難となる。
事故や転倒などにより大きな外力が加わることが原因。
神経の連続性がある損傷については保存療法を行う。引き抜き損傷、神経断裂については外科的な治療が選択され、神経移行・移植などの神経修復術が選択される。
さらに、それら治療によっても効果が望めなかった場合などでは、筋腱移行術を行う場合もある。
いずれにせよまずは専門の医療機関を受診し判断を仰ぐべきと言える。
アトム法律事務所顧問医
奈良県立医科大学附属病院
藤井 宏真先生