作成:アトム弁護士法人(代表弁護士 岡野武志)

交通事故慰謝料計算

交通事故|慰謝料自動計算機/便利ツール紹介/主婦が被害者の事例解説あり

交通事故の慰謝料計算方法は?

交通事故の慰謝料を自動計算できる「慰謝料計算機」をご存知ですか?自動計算で簡単に慰謝料がわかるので、目安を知るためにとても便利です。慰謝料はきちんともらいたいけど、どれくらいもらえるかわからない…、慰謝料の仕組みや計算方法をよく知らない…という方は多いです。

  • 慰謝料の目安、計算方法は?
  • そもそも慰謝料ってどう決まる?
  • 主婦が被害者だと何か違う?

今回は、慰謝料計算に便利な慰謝料計算機のご紹介と慰謝料の計算方法主婦が交通事故の被害にあい、骨折やむちうちになった場合どのように計算するのかを中心に解説します。


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交通事故の慰謝料は自動計算の「慰謝料計算機」が便利

交通事故の被害、そもそも「慰謝料」とは?

慰謝料は以下のように考えられています。

慰謝料とは

交通事故などの他人の不法行為によって被った精神的苦痛を緩和・除去するための金銭的補償

交通事故の被害者にとって、慰謝料を適正に受け取ることはとても大切です。

慰謝料計算機|自動計算で慰謝料の目安が簡単にわかる

交通事故の慰謝料は、事故内容やケガの程度などによって金額が大きく変わります。まず目安の金額を知るためには交通事故の慰謝料を自動計算してくれる慰謝料計算機を使うと便利です。

慰謝料計算機を使用するとき、事故~治療終了までの日数後遺障害の有無などの情報を入力します。慰謝料の計算方法は、こういったさまざまな要素が関係してきます。

また、慰謝料計算機で入力した情報以外の個別の背景によっても、慰謝料は変わります。

もう少し詳しく慰謝料について知りたい

加害者側の保険会社からの提示額は正しいのか判断できない

慰謝料について個別に相談したいことがある

交通事故の慰謝料についてお悩み・疑問があれば、経験豊富な弁護士に個別に相談するとよいでしょう。

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慰謝料、後遺障害があると違う?計算式は?自賠責って何?

慰謝料の考え方:傷害慰謝料、後遺障害慰謝料

慰謝料は被害者の精神的苦痛を緩和・除去するための金銭的補償です。慰謝料には傷害慰謝料後遺障害慰謝料があります。後遺障害慰謝料とは、適切な治療を続けたにもかかわらず、事故による後遺障害が残ってしまったと認められた場合に追加されます。

また、後遺障害が残った場合は後遺障害慰謝料にくわえて逸失利益も支払われます。

逸失利益とは

逸失利益とは、その後遺障害がなければ得られていたと思われる将来の利益を指します。後遺障害が残ったと認められた際に支払われるので、後遺障害が残ったと認められると、受け取れる賠償金の金額は増えます

交通事故の慰謝料

後遺障害が残っていると認定を受けるには、申請が必要です。下記のページでは申請や後遺障害の等級(後遺障害の程度を一定の基準でレベル分けしたもの)認定について詳しく解説していますので、参考にしてください。

自賠責保険・任意保険は何が違う?

交通事故が発生したら、まず加害者の加入保険を確認しましょう。保険には自賠責保険任意保険の2種類があり、任意保険は運転者によって加入していない場合もあります。

自賠責保険と任意保険のちがい
自賠責保険任意保険
加入義務義務的任意的
支払金額法律による
上限あり
保険会社ごとの
上限あり

任意保険は、自賠責保険で対応しきれない分を補うことを目的としています。自賠責保険は、傷害分の補償額が最大合計120万円と決まっています。

任意の自動車保険と自賠責の関係

自賠責保険の慰謝料内訳の一部を紹介します。

傷害慰謝料:治療日数1日につき4200円

休業損害:1日につき5700円

入院中の諸雑費:入院1日につき1100円※例外あり

傷害慰謝料の治療日数は、いずれか少ないほうを採用します

実際に治療のために通院した日数×2

治療開始から終了までの日数
具体的に計算してみましょう。

<傷害慰謝料の計算例:軽度のむちうち>

実際に通院した日数:30日

治療開始から終了までの日数:90日間

30日間の2倍なので①は60日、②は90日となります。少ないほうを採用しますので、この場合は①を採用した4,200円×60日=252,000円と算出されます。

では、任意保険での慰謝料計算はどのようになるのでしょうか。以前は公開されていましたが、現在は公開されていません。そもそも自賠責保険の補てんを目的としているので、自賠責保険の基準よりは高くなりますが、大幅に高いとは言えないようです。

慰謝料は裁判基準(弁護士基準)で大幅アップ!

慰謝料を算出する基準は、「自賠責保険の算出基準」、「任意保険の算出基準」、そして「裁判基準(弁護士基準)」の3つがあります。裁判基準(弁護士基準)とは、民事裁判で用いられる損害賠償の算定基準で、他の2つの基準よりも相場ははるかに高いです。

慰謝料金額相場の3基準比較

裁判基準(弁護士基準)では「入通院慰謝料算定表」を使用します。表は2つあり他覚症状のないむちうちなどか、そうでないかで使い分けます。

他覚症状は以下のように定義されています。

患者以外の人が客観的にとらえることのできる症状。

引用元:https://kotobank.jp/word/%E4%BB%96%E8%A6%9A%E7%97%87%E7%8A%B6-559151

つまり他覚症状がないとは、例えばMRI検査・レントゲン・CT検査の結果などで客観的な証明ができない症状を指し、ケガの程度が軽度と判断されるため、金額の設定は低くなっているのです

先ほど自賠責基準で確認した事例に再度当てはめてみます。

<傷害慰謝料の計算例:軽度のむちうち>

実際に通院した日数:30日間

治療開始から終了までの日数:90日間

治療開始から終了までの日数は90日間ですので、通院3か月となり、慰謝料は530,000円となります。先ほどの、自賠責基準での結果252,000円の2倍以上になります。

ポイント

「傷害慰謝料」は後遺障害の有無を問わない慰謝料

「後遺障害慰謝料」や「逸失利益」は後遺障害が認められた場合に追加される賠償金

自賠責保険での傷害分の補償額は合計120万円が限度

裁判基準(弁護士基準)だと慰謝料が最も多く受けとれる

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【主婦が被害に】慰謝料計算方法は?骨折・むちうちの事例

交通事故の慰謝料、被害者が主婦のとき計算方法は?

交通事故の被害で苦痛を感じることは主婦も同じです。したがって、傷害慰謝料は同じように計算されます。ポイントとしては、休業損害の考え方になります。

休業損害とは、事故がなければ働いて得られたと想定される給料・ボーナスなどを指します。主婦の場合は家事労働がこちらにあたります。自賠責基準と裁判基準(弁護士基準)をくらべてみましょう。

算定基準

自賠責基準:1日あたり5,700円
裁判基準(弁護士基準):賃金センサス(平成29年)を元に算出され、こちらのほうが高く算出されます。

任意保険の保険会社からは、裁判・弁護士基準で提示されることはほぼ望めませんので、弁護士に相談し、裁判基準(弁護士基準)で交渉することをおすすめします。

主婦の場合の慰謝料・休業損害については、以下の記事でも詳細に解説しています。ぜひ参考にしてください。

慰謝料計算方法:骨折の場合

交通事故で負うケガのひとつに骨折があります。骨折はレントゲン検査の結果で証明できますので、裁判基準(弁護士基準)ですと、重症のほうに分類されます。骨折の場合も同様に、「入通院慰謝料算定表」を用いて計算します。

手術の有無は原則関係がありませんが、手術や骨折の程度が考慮されて増額されることもあります。ただ、この場合は裁判で認めてもらわなくてはいけないケースがほとんどなので、気を付けましょう。

慰謝料計算方法:むちうちの場合

また、むちうちも多いケガのひとつです。むちうちの場合は他覚症状がないことが多いので、「入通院慰謝料算定表」は軽度のほうで算出されます。

むちうちは後遺障害等級認定されるケースもあります。その場合は、表で算出される金額以外にも後遺障害慰謝料逸失利益が追加されます。

むちうちの後遺障害等級認定、示談金の話については以下の記事も参考にしていただけます。

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交通事故の慰謝料、計算は弁護士にご相談ください

【無料相談】24時間・365日受け付けています

慰謝料の計算方法がわからない

少しでも多くの慰謝料をもらいたい

加害者の保険会社とのやりとりがむずかしい

お悩みや不安は、早めに弁護士に相談しましょう。

一度示談で確定した内容は、原則、後から変更できません。本来受けとれる慰謝料金額を知らずに示談してしまうことも起こりえます。また、時間の経過でケガが改善・変化し、交通事故との因果関係を証明しづらくなるかもしれません。交通事故の慰謝料は、事故発生からできるだけ早く弁護士に相談することが大切です。

アトム法律事務所は、24時間・365日相談を受け付けています。LINEや電話での相談もできます。土日祝など混み合う時間帯は、順番をお待ちいただくこともございます。お早めのご連絡をおすすめいたします。


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まとめ

交通事故の慰謝料の計算方法は、どの基準で算出するかで変わります。また、事故の内容によっても変わりますので、個別に検討する必要があります。慰謝料は生活に直結するお金の問題です。専門家である弁護士のアドバイスで、適正な慰謝料を受け取りましょう関連記事でもいろいろな事例をあげていますので、ぜひご覧ください。

弁護士プロフィール

岡野武志弁護士

(第二東京弁護士会)

第二東京弁護士会所属。アトム法律事務所は、誰もが突然巻き込まれる可能性がある『交通事故』と『刑事事件』に即座に対応することを使命とする弁護士事務所です。国内主要都市に支部を構える全国体制の弁護士法人、年中無休24時間体制での運営、電話・LINEに対応した無料相談窓口の広さで、迅速な対応を可能としています。