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作成:アトム弁護士法人(代表弁護士 岡野武志)
本記事は、自転車事故における「損害賠償」に焦点をあてて解説しています。
目次
自転車事故など交通事故によって損害を被った場合は、事故の相手方に損害賠償を請求することができます。
他人の違法な行為によって発生した損害に対して、金銭等によって埋め合わせをすること
損害を受けた被害者は損害を与えた加害者に対して、損害賠償を請求することができる権利をもっています。
自転車事故における相場がいくらかというのは、一概にいうことができません。というのも、損害賠償は生じた事故の内容や被害者の状況(年齢・職業・収入)などに応じて異なるからです。
とはいってもある程度の金額が分からないことには不安が多いと思います。そこで、こちらの計算機を紹介します。
入通院の期間、ご自身の年齢・職業・収入などを入力していただくだけである程度の目安となる相場を確認することができます。ぜひお試しください。
損害賠償の相場はご自身の状況に応じて異なることになります。また、請求の対象となる損害の項目によっても損害賠償の金額が異なることになります。
受け取れる金額について知るにしても、損害賠償の内訳をおさえておいていただきたいと思います。大まかな損害賠償の項目となるのは以下の通りです。
自転車事故における高額な賠償金に至った事例をいくつか紹介したいと思います。
賠償金 | 事故内容 |
---|---|
約5440万円 | 青信号にしたがって横断歩道を横断していた歩行者と信号無視した自転車が衝突し、歩行者が頭蓋内損傷などを負って死亡した |
約9270万円 | 直進してきた自転車と横断歩道手前から車道を斜めに横断した自転車が衝突し、直進してきた自転車に乗っていた男性は言語機能喪失・右半身に障害を負った |
約9500万円 | 歩行者と自転車に乗った小学生が衝突し、脳挫傷などを負った歩行者は意識不明がつづいた |
自転車事故は、自動車事故とおなじように被った被害に対する損害賠償請求がおこなわれることになります
自転車事故における損害賠償請求から受け取りまでの流れは以上のとおりです。後遺障害の有無で損害賠償金の受け取りまでのフローは若干異なりますが、基本的には同じような流れで損害賠償問題の解決が図られることになります。
もっとも、示談による話し合いで問題が解決しなかった場合、裁判やADRなどの方法がとられていくことになります。
自動車事故については事故の相手方が加入する任意保険会社と示談交渉ですすめられることになるのがほとんどですが、自転車事故の場合は無保険であることも多いので加害者本人との示談交渉となる可能性が考えられます。加害者が無保険だと満足のいく賠償が得られないことも多いです。このような場合はご自身が加入する保険を利用することも検討することが必要になります。
自転車事故における損害賠償請求でもめやすい点について解説します。
自転車事故をふくむ交通事故全体において、事故の当事者一方にだけ過失(責任)があることは少なくなっています。事故の当事者いずれにも何らかの過失があることが多いです。このような過失を数値で示したのが過失割合です。
過失割合が少しでもあるのであれば過失割合に応じて事故によって生じた損害の責任を負わなければなりません。つまり、自分が受けた損害に対する損害賠償は過失割合に応じて減額されることになり、最終的に手元に入ってくる金額に影響が出ることになります。
少しでもあなたに過失がある場合、相手は過失割合を争点にしてくることが考えられます。適正な損害賠償は、適正な過失割合で算定することが大切です。もっとも、過失割合の適正な判断は、交通事故の専門知識がないとむずかしいです。専門知識をもつ弁護士がついていれば、過去に起こった類似事故の判例から適正な過失割合を主張することが可能になります。
過失割合について詳しくはこちら
交通事故の怪我で後遺症が残った場合、
このような損害を被ることが考えられます。このような交通事故が原因の後遺症による損害は、後遺障害の認定によって請求することができるようになります。後遺障害の認定によって請求が可能になる損害賠償は、後遺障害慰謝料と逸失利益です。
後遺障害の認定は自動車事故の場合は専門の認定機関によっておこなわれますが、自転車事故の場合は専門の認定機関というものが存在していません。自転車事故で後遺障害の認定をしてもらうには、
などこのようないずれかの方法がとられることになります。
後遺障害等級の申請について詳しくはこちら
自転車事故で損害賠償請求を検討中の方は、弁護士に相談していただくことをおすすめします。示談交渉の相手方となる保険会社は会社独自の算定方法によって、適正な金額よりも低く見積もった金額を提示してくる可能性が高いです。
適正な金額による算定を実現するには、交通事故の知識が豊富な弁護士が介入することで可能性が高まります。
アトム法律事務所の弁護士は、交通事故の案件を多数取りあつかってきた実績があります。無料相談の予約を随時受け付けていますので、下記窓口まで気軽にお問い合わせください。
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(第二東京弁護士会) 第二東京弁護士会所属。アトム法律事務所は、誰もが突然巻き込まれる可能性がある『交通事故』と『刑事事件』に即座に対応することを使命とする弁護士事務所です。国内主要都市に支部を構える全国体制の弁護士法人、年中無休24時間体制での運営、電話・LINEに対応した無料相談窓口の広さで、迅速な対応を可能としています。弁護士プロフィール
岡野武志弁護士