作成:アトム弁護士法人(代表弁護士 岡野武志)

交通事故

交通事故|頭蓋骨骨折など頭のけがの後遺症・慰謝料

交通事故で頭をけがした…
  • 交通事故で頭蓋骨骨折などのけがしたら、どんな後遺症が残る?
  • のけがで受け取れる交通事故の慰謝料は?
  • 軽くを打っただけでも交通事故後病院に行くべき?

交通事故でをけがした際のこうした疑問について、詳しく解説していきます。


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頭が痛い、吐き気…交通事故での頭のけがと後遺症

頭部外傷とは?後遺症が残る?

頭部外傷とは、頭に外部から衝撃が加わることによる損傷の総称です。
頭部外傷には、皮膚の外傷・頭蓋骨の外傷・脳の外傷があります。

頭部外傷

皮膚の外傷

皮下血腫(たんこぶ)

頭部裂創 等

頭蓋骨の外傷

頭蓋骨骨折 等

脳の外傷

脳挫傷

急性硬膜外血腫

急性硬膜下血腫

慢性硬膜下血腫 等

頭蓋骨骨折とは?後遺症が残る?

頭蓋骨骨折とは頭蓋骨を骨折することですが、その骨折の種類は複数あります。

頭蓋骨骨折

頭蓋円蓋部骨折

頭蓋底骨折

では、これらの骨折の詳しい解説と、それによって残る可能性のある後遺症について見ていきましょう。

頭蓋円蓋部骨折

頭蓋円蓋部とは、大脳を覆う頭蓋骨の丸いふたの部分のことを指します。ここを骨折することを、頭蓋円蓋部骨折といいます。頭蓋円蓋部骨折には線状骨折陥没骨折があります。

線状骨折とは、レントゲンを撮ったときに線のように写る骨折のことです。
これにより頭蓋骨の内部が損傷すると、急性硬膜下出血を併発することもあり、それに伴い

意識障害

頭痛

吐き気、嘔吐

痙攣

などを起こすこともあります。

陥没骨折とは頭蓋骨が陥没する骨折のことです。
陥没骨折では、頭痛や嘔吐、意識障害を起こすことがあります。また、陥没骨折により頭蓋骨内部の膜や脳が傷つき、

脳挫傷

急性硬膜外血腫

硬膜下血腫

など、脳の外傷を併発することもあります。

頭蓋底骨折

頭蓋底骨とは、頭蓋骨の底面、脳を支える骨のことです。頭蓋骨骨折の種類は線状骨折で、下あごに衝撃が加わったり、しりもちをついた衝撃が伝わったりすると起こります。
頭蓋底骨折は、その場所によって3つに分けられます。

全頭蓋底骨折
脳の前頭葉部分にある骨の骨折。
視野のかすみや視力低下などの症状がある。

中頭蓋底骨折
脳の側頭葉部分にある骨の骨折。
顔面麻痺や耳鳴り、聴力低下、目線が合わないなどの症状がある。

後頭蓋底骨折
脳の後頭葉や小脳部分にある骨の骨折。
動悸やめまいの症状がある。

骨折による症状は必ずしも完治するとは限らず、治療を進めても症状の改善が見込めない場合には、それが後遺症とされます。

頭痛・吐き気は頭の強打が原因?

交通事故後、頭痛吐き気の症状が出ることがあります。
その原因としては、ここまでで解説したような頭蓋骨骨折が原因であることもあります。

ただし、頭蓋骨骨折以外にも、むちうちが原因となって頭痛や吐き気を感じることもあります。いずれにしても、病院で検査を受けることが大切です。

特に、首のむちうちは吐き気やめまいを伴うこともあります。
首の症状について詳しくは、以下の記事をご覧ください。


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交通事故|頭のけが・後遺症と慰謝料

交通事故で頭をけがすると受け取れる可能性がある慰謝料には、

入通院慰謝料

後遺障害慰謝料

があります。

頭のけがで病院へ|入通院慰謝料~自動計算機で金額を確認

交通事故によるけがでの入通院で受けた精神的苦痛に対する補償のことを、入通院慰謝料といいます。
入通院慰謝料は、入院日数と通院日数から算出します。以下の慰謝料計算機を使うと、入通院慰謝料の他、下で解説する後遺障害慰謝料等の目安も知ることができます。

上の慰謝料計算機で算出されるのは、弁護士基準と呼ばれる、被害者が弁護士を立てて示談交渉を行う際に提示する金額です。
示談交渉の際加害者側は、任意保険基準と呼ばれる、弁護士基準とは違った金額を提示してきます。

また、入通院慰謝料を算出する際の入通院期間の数え方には例外もあります。詳しいことは、以下の記事もご覧ください。

後遺症|等級認定の2つの申請方法

後遺傷害慰謝料とは、後遺障害によって今後も受け続ける精神的苦痛に対する補償のことです。

交通事故による頭のけがで後遺症が残り、後遺障害等級が認められると受け取ることができます。後遺障害等級認定の申請には、被害者請求と事前認定があります。

被害者請求の流れ
事前認定の流れ

被害者請求は自分で追加資料を添付できるが、必要資料をすべて集めないといけないという特徴があります。事前認定追加資料の添付は難しいが後遺障害診断書以外は保険会社が集めてくれるという特徴があります。

それぞれメリットとデメリットがありますが、弁護士のサポートを受けて被害者申請を行えば、

追加資料を添付でき、なおかつ資料集めは弁護士にしてもらえる

という、被害者請求と事前認定のいいところを組み合わせた申請が可能になります。

事前認定と被害者請求
手間追加資料の追加
事前認定かからない
被害者請求かかる
被害者請求
(弁護士サポート有)
かからない

交通事故|頭に関する後遺障害等級と慰謝料金額

頭のけが、主に頭部外傷を原因とする後遺症が該当する等級と、その等級の後遺障害慰謝料(弁護士基準)をご紹介します。

頭の後遺症等級と慰謝料
等級慰謝料症状
12800万円高次脳機能障害、麻痺
22370万円高次脳機能障害、麻痺
31990万円高次脳機能障害、麻痺、めまい
51400万円高次脳機能障害、麻痺、めまい
71000万円高次脳機能障害、麻痺、めまい、傷跡
9690万円高次脳機能障害、頭痛、めまい、傷跡
12290万円麻痺、頭痛、めまい、傷跡
14110万円頭痛、めまい、傷跡

同じ症状でも、その重さや生活への影響度によって等級が変わります。

後遺障害等級の申請時にその重さが十分に伝わらず低い等級になると、後遺障害慰謝料の金額が大きく変わることが分かります。だからこそ、後遺障害等級認定で弁護士にアドバイスを求めることは重要です。

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交通事故|頭のけがQ&A

軽く頭を打った、たんこぶだけ…病院に行くべき?

頭のけがといっても軽く打っただけ、たんこぶができただけ…
そうした場合でも、一度病院で検査を受けることをお勧めします。

大したことはないと思っていても、時間が経ってから症状が出る可能性もあります。
また、交通事故とけがの関連性は、事故から受診までの時間が長くなるほど認められにくくなります。そうなると、慰謝料請求が認められない可能性もあるため、事故後は速やかに病院で検査を受けましょう。

頭のけが|どんな検査を受ける?

交通事故で頭に衝撃を受けた場合には、整形外科・脳神経外科で検査を受けましょう。
まず整形外科で検査を受けて、脳に異常があるようであれば、脳神経外科へ、という流れになります。検査内容としては、必要に応じて以下のものがあります。

検査内容

レントゲン撮影

CT撮影

MRI検査

高次脳機能障害を判断するための検査・テスト

慰謝料請求|弁護士に相談すべき?

増額交渉(弁護士なし)

交通事故で頭をけがすると、慰謝料請求ができます。交通事故による精神的苦痛を考えると、きちんと妥当な金額を受け取りたいと思うものです。

しかし、必ずしも満足のいく金額が受け取れるとは限りません。

示談交渉相手である加害者側任意保険会社が、弁護士の主張でないと聞き入れない

後遺障害等級認定で等級が認定されなかった、低い等級になった

ということが多いからです。
妥当な慰謝料を得るためには

示談交渉相手と対等に交渉し、主張を聞き入れてもらうこと

妥当な後遺障害等級を認定してもらうこと

が必要です。
弁護士に相談すると、知識と経験に基づいた後遺障害等級認定のサポート示談交渉の代行をしてもらえ、上記2点を満たすことができます。

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弁護士プロフィール

岡野武志弁護士

(第二東京弁護士会)

第二東京弁護士会所属。アトム法律事務所は、誰もが突然巻き込まれる可能性がある『交通事故』と『刑事事件』に即座に対応することを使命とする弁護士事務所です。国内主要都市に支部を構える全国体制の弁護士法人、年中無休24時間体制での運営、電話・LINEに対応した無料相談窓口の広さで、迅速な対応を可能としています。