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後遺障害等級第12級:慰謝料、示談金の相場は?労災保険も使用できる?

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  • 後遺障害等級第12級の慰謝料の金額は?
  • 障害給付金や障害特別支給金がもらえる?
  • 労災保険での等級の認定基準は?

このページでは、示談交渉の経験豊富な交通事故専門のベテラン弁護士が後遺障害等級第12級の疑問についてお答えします。

※掲載情報はすべて2018年の最新版です。

1後遺障害等級の基礎知識

示談金の受け取りまでの流れ
Q1

後遺障害が残ると示談金や慰謝料が増える?

事故で負った怪我は、数ヶ月や数年治療しても完治しない場合があります。
それ以上治療を続けても症状の改善が見込めなくなれば、症状固定となります。
そして、症状固定になっても完治せず、残っている症状が後遺障害とされます。

後遺障害等級認定の手続きの流れ
Q2

後遺障害等級を認定するための申請方法は?

後遺障害慰謝料や逸失利益の請求には、損害保険料率算出機構後遺障害等級が認定される必要があります。
申請方法は二種類あり、事前認定では加害者側の任意保険会社が書類を提出します。
被害者請求では、被害者側が書類を提出して申請します。

2後遺障害等級第12級の症状と、慰謝料の金額は?

後遺障害等級第12級の症状(例)*
後遺障害等級第12
5号:鎖骨、胸骨、ろく骨、けんこう骨又は骨盤骨に著しい変形を残すもの
13号:局部に頑固な神経症状を残すもの
14号:外貌に醜状を残すもの

*後遺障害等級表を参照しています

Q1

後遺障害等級第12級に認定される、代表的な症状は?

後遺障害等級は1級から14級までありますが、12級は14級に次いで二番目に多く認定されている等級です。
2016年における全等級の認定件数のうち第12級が占める割合は17.2%でした。
12級に認定される症状は14種類あることに加えて、12級13号に記載されている「神経症状」の一種であるむちうちは、交通事故で特に多い症状であるためです。

後遺障害等級第12級の関連項目
項目 金額など
自賠責保険の支払い限度額 224万円
後遺障害慰謝料(自賠責保険) 93万円
後遺障害慰謝料(弁護士基準) 290万円
労働能力喪失率 14%*

*外貌醜状の場合は、被害者の職業や事情によって数値が変わる可能性が高くなります

Q2

後遺障害等級第12級の慰謝料は?労災や県民共済からも保障を受けられる?

第12級の後遺障害が残った場合、労働能力は健常者の8割~9割程度になると見なされるので、労働能力喪失率は14%とされます。
第12級のときに自賠責から支払われる慰謝料は93万円、自賠責の支払い限度額は224万円になります。
任意保険会社は100万円程度の慰謝料を提示してきますが、弁護士に依頼した場合に請求できる慰謝料の相場は290万円となります。

3交通事故による後遺障害でも労災保険が使用できる?

労災と自賠責の支給項目
名称 労災 自賠責
慰謝料 ×
逸失利益*

*労災では「障害(補償)給付」として支給

Q1

労災における後遺障害等級の認定基準は?

通勤中や仕事中に交通事故にあった場合、労災保険を使用することができます。
ただし、後遺障害慰謝料を労災保険から受け取ることはできません。
労災保険から支払われる項目は、障害(補償)給付障害特別金障害特別支給金などです。

労災における保険金の給付形式
保険金の種類 17 814
障害(補償)給付 年金 一時金
障害特別金 年金 一時金
障害特別支給金 一時金 一時金

Q2

障害(補償)給付や障害特別支給金の金額は?

障害(補償)給付は、給付基礎日額(労働基準法の平均賃金)に、等級ごとに定められた日数を掛け合わせて計算します。
障害特別金は、給付基礎日額に含まれないボーナスなどの平均金額に等級ごとの日数を掛け合わせます。
障害特別支給金の金額は等級ごとに定められており、14級でも8万円、1級なら342万円が支払われます。

4後遺障害等級第12級に関するお悩みは、弁護士にお任せ!

慰謝料金相場の3基準比較
Q1

後遺障害等級第12級について弁護士に相談するメリットは?

後遺障害診断書など書類の内容を確認するには、法律の知識も必要となります。
また、後遺障害慰謝料や逸失利益の計算も複雑です。
交通事故の被害にあったら、まずは弁護士に相談しましょう。

弁護士の写真
Q2

弁護士への無料相談ができる?

交通事故により後遺障害が残ったら、まずは弁護士に相談しましょう。
弁護士への無料相談は、示談が始まる前からでも可能です。
後遺障害等級の他の悩みもお聞きしますので、事故直後からいつでもご相談ください。


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