アトム法律事務所顧問医
奈良県立医科大学附属病院
藤井 宏真先生
胸骨は弾性に富むため骨折はまれ。とくに外傷による胸骨単独の骨折は非常に事例が少ない。多くは肋骨のほか、肩甲骨、鎖骨、胸椎の骨折なども伴う。
ただ交通事故においては、シートベルトの装着率上昇に伴い以前よりはるかに胸骨骨折の件数が増加しているという報告もある。
胸部痛のほか事例によっては呼吸困難を伴うこともある。
事故の衝撃などにより大きな外力が加わることが原因。
バストバンドなどで胸骨を固定、圧迫し安静を保つ。骨が転位している場合、仰臥位による整復のほか手術も検討される。
いずれにせよ担当医の判断を仰ぐべきである。
アトム法律事務所顧問医
奈良県立医科大学附属病院
藤井 宏真先生