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作成:アトム弁護士法人(代表弁護士 岡野武志)
交通事故で怪我を負い、後遺障害等級8級が認定された…
「後遺障害等級8級が認定されると慰謝料はいくら貰える?」
交通事故被害者の方にとって非常に気になる点ですよね。
など、疑問に思うこともたくさんあると思います。
今回は、「後遺障害等級8級の慰謝料」について詳しく解説していきます。
また、交通事故で後遺障害が残ってお困りの方のために弁護士無料相談窓口も最後にご紹介します。
目次
交通事故で怪我を負い、治療を継続して後遺症が残ってしまうことがあります。
治療を継続したにも関わらず、それ以上治療による改善が期待できなくなった状態を「症状固定」と呼びます。
症状固定後、後遺症が残っている場合、被害者は「後遺障害認定の申請手続きを行います。
手続きについて詳しくは以下の記事をご覧ください。
後遺障害申請後、自賠責保険の後遺障害等級に該当すると認定された症状を後遺障害と呼びます。
1~14級までの後遺障害等級が認定されると後遺障害に対しての後遺障害慰謝料を受け取ることが可能です。
後遺障害等級8級に当てはまる症状はどういうものかを表で確認してみましょう。
後遺障害 | |
---|---|
1号 | 1眼が失明し、又は1眼の視力が0.02以下になったもの |
2号 | 脊柱に運動障害を残すもの |
3号 | 1手の親指を含み2の手指を失ったもの又は親指以外の3の手指を失ったもの |
4号 | 1手の親指を含み3の手指の用を廃したもの又は親指以外の4の手指の用を廃したもの |
5号 | 1下肢を5センチメートル以上短縮したもの |
6号 | 1上肢の3大関節中の1関節以上の用を廃したもの |
7号 | 1下肢の3大関節中の1関節以上の用を廃したもの |
8号 | 1上肢に偽関節を残すもの |
9号 | 1下肢に偽関節を残すもの |
10号 | 1足の足指の全部を失ったもの |
以上の後遺障害に当てはまると、後遺障害等級8級と認定されます。
交通事故で怪我を負い、後遺障害等級8級が認定されると後遺障害慰謝料が支払われます。
後遺障害慰謝料とは、被害者が後遺障害を負ったことによる
などに対する精神的苦痛を金額に換算したものです。
そもそも、「慰謝料」は、各個人の精神的苦痛を金銭で補償するものです。
交通事故に遭った事で感じる精神的苦痛は、各個人によって異なります。
各個人の精神的苦痛に一律に金額を定めるのは困難です。
しかし、交通事故は日々大量に発生しているので、迅速に賠償を行う必要があります。
よって、後遺障害等級の1~14級によって、対応する慰謝料の基準が定められています。
後遺障害8級の後遺障害慰謝料を確認してみましょう。
自賠責保険基準 | 任意保険基準 | 弁護士基準 | |
---|---|---|---|
慰謝料金額 | 324万円 | 400万円 | 830万円 |
後遺障害8級の弁護士基準の慰謝料の相場は830万円とされています。
交通事故被害者は被害者請求という手続きをとれば自賠責保険から慰謝料を直接受け取ることもできます。
弁護士基準との差額は、加害者か任意保険会社に請求することになります。
しかし、被害者が弁護士に依頼せず保険会社に慰謝料を請求しても、ほとんどの場合任意保険基準でしか慰謝料を受け取ることができません。
8級の慰謝料を830万円の基準で支払ってもらうには、弁護士を通じて保険会社と交渉するか裁判を起こすかのどちらかの方法しかありません。
弁護士に後遺障害について依頼すると、弁護士基準で後遺障害慰謝料が受け取れる可能性が高いです。
後遺障害慰謝料の弁護士基準についてさらに詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。
交通事故で怪我を負った際、受け取れるのは後遺障害慰謝料だけではありません。
慰謝料に関しては、後遺障害の等級があがると、その分被害者の感じる精神的苦痛も大きくなると考えられます。
後遺障害慰謝料をはじめ、他の項目に関しても自分がいったいいくら保険金を貰えるか気になりますよね。
交通事故で受け取れる損害賠償の種類は主に以下のようなものがあります。
上記の金額は、被害者の年齢や性別、その他の事情を考慮すると個人ごとに大きく異なります。
以下の「慰謝料計算機」では、上記の項目の金額を簡単に計算することができます。
必要事項を記入して自分がいくらもらえるのかぜひ確認してみてください。
もっとも、事故の態様によって金額は変動する可能性があります。
受け取れる保険金の具体的な金額は弁護士に直接お尋ねください。
後遺障害が認定されると、後遺障害等級に見合った後遺障害慰謝料を受け取ることが可能です。
後遺障害等級8級の自賠責基準の慰謝料は324万円です。
交通事故で後遺障害が残った被害者は、自賠責保険からも後遺障害の慰謝料を受給することが可能です。
自賠責保険からの慰謝料の支給額は、後遺障害等級によって一定の金額が定められています。
弁護士が保険会社と交渉した場合の弁護士基準の慰謝料を比べると自賠責基準の方が大幅に低額となります。
もっとも、自賠責保険は加害者が任意保険に加入していない場合非常に役立ちます。
自賠責基準は、被害者の最低補償としての役割を果たします。
加害者が任意保険に加入している場合でも、加害者との示談成立前に自賠責保険は先に受給できる点もありがたいです。
まずは、自賠責保険の後遺障害等級に対応する慰謝料の一覧を見ておきましょう。
等級ごとの後遺障害慰謝料
等級 | 慰謝料 |
---|---|
第1級 (別表第1) |
1600万円 |
第2級 (別表第2) |
1163万円 |
第1級 (別表第2) |
1100万円 |
第2級 (別表第2) |
958万円 |
第3級 | 829万円 |
第4級 | 712万円 |
第5級 | 599万円 |
第6級 | 498万円 |
第7級 | 409万円 |
第8級 | 324万円 |
第9級 | 245万円 |
第10級 | 187万円 |
第11級 | 135万円 |
第12級 | 93万円 |
第13級 | 57万円 |
第14級 | 32万円 |
ご覧の通り、後遺障害8級の場合に自賠責保険から受け取れる後遺障害慰謝料は324万円です。
自賠責で後遺障害認定を受けると、自賠責保険から支給される後遺障害の慰謝料金額が決定されます。
被害者は、後遺障害が認定されてはじめて自賠責保険から確実に保障を受けることができるようになります。
自賠責で後遺障害認定を受けると、自賠責保険から支給される後遺障害の慰謝料金額が決まります。
被害者は、後遺障害が認定されてはじめて自賠責保険から確実に保障を受けることができるようになります。
等級が認定されると、加害者側の任意保険会社からも、等級に従い示談金額が提示されます。
弁護士を通して保険会社と交渉することで、もっとも高額な弁護士基準に近い示談金を受け取ることができます。
示談がまとまらず、裁判で争うことになった場合も、自賠責保険における後遺障害の認定結果は非常に重視されます。
後遺障害の認定の仕方は、以下の2種類です。
事前認定や被害者請求について、くわしくはこちらの記事をご覧ください。
後遺障害慰謝料には3つの基準があり、その中でも弁護士基準が一番高額になるとわかりました。
被害者本人だけで慰謝料を弁護士基準で相手方に請求しても、相手方保険会社は支払いには応じてくれません。
交通事故の慰謝料を弁護士基準にするには、弁護士に示談交渉を依頼するしかありません。
弁護士基準がなぜ高額になるのかというと、弁護士基準が裁判を基礎に作成された基準だからです。
弁護士が加害者と交渉した場合、示談が成立しなければ裁判を提起することになります。
裁判が提起されれば、過去の裁判を基礎に作成された弁護士基準の金額の判決が出る可能性が高いです。
よって、相手方保険会社は、弁護士が交渉すると裁判をしなくても弁護士基準を基礎にした示談に応じます。
弁護士以外の場合は、実際に適切な裁判をするのは難しいと保険会社は考え、弁護士以外では弁護士基準での示談に応じてくれないのです。
弁護士に依頼すると、慰謝料以外の項目(介護費用・休業損害・逸失利益など)も大幅に増額する可能性があります。
他にも、弁護士に依頼すると相手方保険会社とのやりとりも一任することができます。
また、特に後遺障害が残った場合は、後遺障害申請も弁護士に依頼した方が適切な後遺障害等級が獲得できる可能性が高くなります。
弁護士に依頼する際、弁護士費用が心配になる方も多いと思います。
しかし、被害者の方が加入している任意保険によっては、弁護士特約によって弁護士費用が補償される場合があります。
弁護士特約については以下の記事もご覧ください。
弁護士特約についてのページ
交通事故の後遺障害で後遺障害等級8級に認定された…
交通事故に遭い、肉体的にも精神的にも苦しい思いをした分、適切な慰謝料を受け取りたいですよね。
後遺障害慰謝料についてもわからないことがたくさんあると思います。
そんなときに弁護士に無料相談できれば安心ですよね。
また、弁護士に後遺障害慰謝料の示談を依頼すると、高額な弁護士基準の慰謝料での示談交渉が可能です。
以下の窓口から弁護士に無料相談することが可能です。
ご都合の良い方法でお気軽に弁護士にご相談ください。
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今回は、「後遺障害等級8級の慰謝料」について解説しました。
ご覧頂いた通り、後遺障害等級申請の手続きを弁護士に依頼すると、有利な認定結果になる可能性が高まります。
ご自身だけでは、後遺障害の申請についてわからないことがたくさんあると思います。
弊所では、LINE相談や電話相談で気軽に弁護士に無料相談することが可能です。
まずは、一度、弁護士に相談してみることをお勧めします。
(第二東京弁護士会) 第二東京弁護士会所属。アトム法律事務所は、誰もが突然巻き込まれる可能性がある『交通事故』と『刑事事件』に即座に対応することを使命とする弁護士事務所です。国内主要都市に支部を構える全国体制の弁護士法人、年中無休24時間体制での運営、電話・LINEに対応した無料相談窓口の広さで、迅速な対応を可能としています。弁護士プロフィール
岡野武志弁護士