作成:アトム弁護士法人(代表弁護士 岡野武志)

交通事故脊椎損傷

交通事故で脊椎損傷|後遺症は残る?回復の見込みは?脊髄損傷との違い

交通事故で脊椎損傷…

「交通事故における脊椎損傷について弁護士が解説します。

  • 脊椎損傷であらわれる症状とは
  • 脊椎損傷の後遺症リハビリとは
  • 脊椎損傷は後遺障害認定されるのか


1

交通事故による「脊椎損傷」の症状を解説

脊椎損傷とは

脊椎損傷とは、脊椎(背骨)が骨折・脱臼といった損傷を受けることです。

交通事故などによって強い外力が脊椎に加わることで、脊椎損傷は発症します。

交通事故以外の原因

本記事では交通事故による脊椎損傷について取り上げていますが、脊椎損傷の原因となるのは交通事故だけではありません。

脊椎損傷の原因

交通事故・転落など(高エネルギー外傷)

ラグビー・アメフトなど接触が激しいスポーツ

骨粗しょう症

脊椎のがん

転倒

など、脊椎損傷の原因は多岐にわたります。

脊椎損傷の症状

脊椎損傷で見られる代表的な症状はつぎのとおりです。

脊椎損傷の代表的な症状

強い痛み

立ち続けたり、座り続けられなくなる

腰が曲がるなどの変形

など、このようなものが脊椎損傷の代表的な症状となっています。

もっとも、脊椎は頭から腰までつながっている長い背骨です。損傷した箇所によってあらわれる症状が異なってきます。

▼脊椎を構成する骨の数
脊椎の領域 骨の数
頚椎 7
胸椎 12
腰椎 5
骨盤 仙骨 1

脊椎はこのような複数の骨で構成されています。損傷した場所によって症状はそれぞれ異なります。

脊椎損傷の治療法は手術のみ?

脊椎の損傷部位、損傷の仕方、損傷の程度によって治療法はさまざまです。

脊椎損傷の治療法

▼軽症の場合
時間をかけて安静にする(ギプスなど装具で骨を固定する)
▼重症の場合
手術する(損傷部位を整復、脊髄にかかる圧迫の解除など)

など、脊椎損傷の状態に合わせて適切な治療がおこなわれます。

2

脊椎損傷からの回復見込み…後遺症とリハビリ

脊椎損傷と脊髄損傷の違い

脊椎損傷と似た症状名で「脊髄損傷」というものがあります。言葉は似ていますが損傷箇所が違うため、あらわれる症状も異なります。

脊椎損傷と脊髄損傷の違い
脊椎損傷 脊髄損傷
意味 脊椎(背骨)が骨折する 脊髄(神経)が損傷する
症状 骨折による痛み
変形
など
・手足が麻痺して動かなくなる
・手足が麻痺して感覚がなくなる
・しびれ
・呼吸運動障害
・排尿障害/排便障害
など

脊椎は、首から腰までつながる背骨のことで骨そのものをさします。脊髄は、脊椎のなかを通る神経そのものをさします。

もっとも、脊椎損傷にともなって脊髄損傷が引き起こされることが多くなっています。

脊髄損傷をともなう脊椎損傷の後遺症例

脊椎損傷によって残る可能性のある後遺症としては、骨が変形したりすることがあげられます。骨が変形するなどしたために周辺の脊髄や神経を圧迫し、痛み・しびれが引き起こされることになります。

脊椎損傷の後遺症例

変形障害

運動障害

感覚障害

循環障害

呼吸障害

自律神経障害

排尿・排便障害

など

脊椎損傷ではこのような後遺症が残る可能性があります。
骨の損傷である脊椎損傷だけでは麻痺などの後遺症は残りません。神経が傷つく脊髄損傷によって麻痺などの後遺症が残ります。

脊椎損傷における回復に向けたリハビリ

脊椎損傷からの回復に向けたリハビリは、症状ごとさまざまです。一般的によくおこなわれるリハビリ方法の例を紹介します。

一般的なリハビリ方法

筋力・関節の動きの回復をはかる

日常生活の動作訓練

運動療法(下肢の抗重力筋、体幹屈筋、伸筋の筋力強化)

バランス訓練

など、損傷の内容や程度に合わせたリハビリがおこなわれます。

3

交通事故の脊椎損傷で後遺障害申請…慰謝料はいくら?

脊椎損傷で請求可能な損害賠償の内訳

交通事故にあったことで脊椎損傷の怪我・後遺症を負った場合、

交通事故の相手方本人

または

交通事故の相手方が加入する任意保険会社

に損害賠償を請求することができます。

請求可能な損害賠償の内訳はつぎのとおりです。

脊椎損傷で請求可能な損害賠償

治療費

通院交通費

入院雑費

休業損害

入通院慰謝料

診断書作成などその他の費用

逸失利益

後遺障害慰謝料

主にこのような損害賠償が請求されることになります。もっともこの中で、逸失利益と後遺障害慰謝料は後遺障害等級が認定されていなければ請求することはできません

脊椎損傷の後遺障害申請で重要なポイント

後遺障害等級認定の手続きの流れ

脊椎損傷の怪我を負って後遺症が残ったのであれば、後遺障害等級の申請をおこないましょう。

症状固定の診断を受けたら、医師に後遺障害診断書の作成を依頼します。

後遺障害等級を申請するうえで、おさえておいていただきたい重要ポイントがいくつかあります。

後遺障害申請のポイント

一定期間、入通院を継続している

後遺障害診断書を作成する医師に「細かく自覚症状を伝える」

後遺障害等級の申請は、「被害者請求」を選択する

交通事故を専門的にあつかう弁護士に相談する

このようなポイントをおさえることで、後遺障害認定の可能性を高めることができます。

脊椎損傷で認定される等級・慰謝料は?

後遺障害の程度によって認定される等級はさまざまです。想定される後遺障害等級はつぎのとおりです。

脊椎損傷で認定が予想される等級
▼変形障害
65 脊柱に著しい変形を残す
8 脊柱に中程度の変形を残す
117 脊柱に変形を残す
▼運動障害
65 脊柱に著しい運動障害を残す
82 脊柱に運動障害を残す
▼神経障害
1213 局部に頑固な神経症状を残す
149 局部に神経症状を残す
▼麻痺
11 最低でも四肢のいずれかが麻痺
21
33
52
74
910
1213

後遺障害は症状が重いほうから1~14級までの等級が設定されており、等級ごとに慰謝料の基準が決められています。

後遺障害等級ごとに受け取れる慰謝料はつぎのとおりです。

後遺障害等級ごとの慰謝料(弁護士基準)
等級 慰謝料(万円)
1 2,800
2 2,370
3 1,990
4 1,670
5 1,400
6 1,180
7 1,000
8 830
9 690
10 550
11 420
12 290
13 180
14 110

ここで紹介した慰謝料の基準は、「弁護士基準」によるものになります。慰謝料の算定基準は、弁護士基準の他に自賠責保険基準と任意保険基準があります。

慰謝料金額相場の3基準

3つの基準のうち最も高額の慰謝料請求が可能なのは弁護士基準となっています。弁護士による示談交渉で、慰謝料総額の可能性が高まります。

増額交渉(弁護士あり)
4

交通事故の脊椎損傷による後遺症でお悩みの方

適正な慰謝料か自動計算でチェック

脊椎損傷などによる後遺障害でもらえる慰謝料には、いくつか算定基準があることは先ほどお伝えしました。どの基準を使って算定されるかで慰謝料の金額を大きく左右することになります。

慰謝料をはじめとした損害賠償の金額が気になるという方は、こちらの自動計算機をお使いください。
↓↓↓↓↓↓

弁護士基準で算出した慰謝料の相場を知ることができます。

「保険会社から連絡がきた慰謝料は適正な金額なのか?」
「脊椎損傷における慰謝料はどのくらいもらえるものなのか?」

このような疑問や不安をお持ちの方は、ぜひ一度お試しください。

慰謝料や後遺障害申請について弁護士に相談

保険会社と弁護士基準による算定を交渉するには、弁護士の力がなければ実現がむずかしいです。交通事故を専門的にあつかう弁護士に一度、ご相談いただきたいと思います。

後遺障害等級の申請に関しても、弁護士のアドバイスがあれば認定の可能性がアップします。後遺障害申請に不安がある方は、交通事故に力を入れる弁護士にご相談ください。

アトム法律事務所の弁護士は、

交通事故の案件を積極的にあつかっている

交通事故案件をあつかってきた実績と経験がある

このような強みを持っています。アトムの弁護士に相談したいという方は、無料相談をご利用ください。

専属スタッフが24時間・365日、弁護士相談の案内をおこなっています。いつでも気軽にご利用いただけます。
脊椎損傷の後遺症でお悩みの方は、今すぐアトムのご弁護士にご相談ください。

弁護士プロフィール

岡野武志弁護士

(第二東京弁護士会)

全国10事務所体制で交通事故被害者の救済に取り組んでいる当事務所の代表弁護士。2008年の創業依頼、幅広い間口で電話・LINE・メール相談などに無料で対応し、2019年現在は交通事故被害者の救済を中心に精力的に活動している。フットワークの軽い行動力とタフな精神力が強み。