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後遺障害診断書の書き方|等級認定に有利にな書き方は?

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  • 後遺障害診断書の書き方のポイントは?
  • 後遺障害診断書に説得力を持たせる書き方は?
  • 後遺障害診断書作成時の注意点は?

後遺障害等級認定の時に必要になる後遺障害診断書の書き方についてお答えしていきます。


1

後遺障害診断書|書き方のポイントは?

Q1

後遺障害診断書の重要性は?

後遺障害診断書を含めた提出資料の重要度は高いといえます。

後遺障害診断書は、後遺障害等級認定の際に必要になる資料の1つであり、

後遺障害等級認定では、基本的に提出された資料のみを見て審査が行われる

からです。

後遺障害等級は、申請すれば必ず認定されるというものではありません。

認定率は傷害事故全体の5%ほどともいわれています。

また、高い等級になるほど認定されるケースが少なく、希望よりも低い等級になることも多いです。

後遺障害等級が認定されると、後遺障害慰謝料逸失利益が請求できるようになります。

後遺障害が1級違うだけでも、その金額が大きく変わるので、妥当な等級に認定されることは重要です。

参考として弁護士基準の後遺障害慰謝料を見てみましょう。

弁護士基準による慰謝料の相場
ポイント

後遺障害等級認定は、基本的に提出された資料を見て審査が行われる

後遺障害診断書を含む提出資料が重要

Q2

後遺障害診断書の書き方|押さえるべき3ポイント

後遺障害等級認定では、以下のことが認められる必要があります。

後遺障害と交通事故との因果関係があること

今後回復が困難な障害であること

症状についての医学的証拠があり、労働能力の喪失を生じるもの

この中で、後遺障害診断書の作成時に特に注意するポイントは、

後遺障害と交通事故との因果関係

症状についての医学的証拠

です。

特に、レントゲン写真などには写らない自覚症状のみの後遺障害の場合には、工夫しなければ後遺障害の存在自体が認められない可能性もあります。

2

自覚症状・因果関係が効果的に伝わる書き方

Q1

自覚症状を効果的に伝える診断書の書き方

レントゲン写真やMRI画像などを撮っても何も映らない、けれど症状はある。

むちうちなどに多いこうした症状を医学的に示すには、

自覚症状の書き方

神経学的所見の記載

重要になります。

自覚症状の書き方

後遺障害診断書には、自覚症状を記載する欄があります。

ただ、

足にしびれ・痛みがある

めまいがする

と書くだけでは説得力がありません。

そうした自覚症状の結果、どのような影響があるのかを書くことが重要なのです。

腕に痛みがあり重い物を持ち上げられない

めまいのためやむを得ず欠勤する日が増えた

などのように、実際の影響を示すことで、自覚症状の存在に説得力が生まれます。

ポイント

自覚症状は、その症状による影響も一緒に記載する

神経学的所見の記載

レントゲン写真やMRI画像のように後遺障害の存在を医学的に証拠づけるものを、他覚所見といいます。

しかし、自覚症状のみの後遺障害の場合、他覚所見を示すことができません。

この場合には、神経学所見と呼ばれるものを示すことが大切です。

神経学的所見

神経の異常やその神経異常に伴う筋力低下などを検査して、どの部位にどのような障害があるのかを示したもの。

神経学的所見を示すためには、症状のある部位を動かしたり刺激を与えたりした時の反応を検査するということです。

こうした検査には、以下のようなものがあります。

自覚症状を裏付ける検査
検査 内容
ジャクソンテスト 首の後ろを圧迫した際の痛みや痺れを確認する
スパーリングテスト 頭を後ろに傾け左右に動かした際の痛みや痺れを確認する
トレムナー反射テスト 中指を伸ばして指先をはじき、反応を確認する
下肢伸展挙上テスト 仰向けになった患者の足を持ち上げ、上がるかどうか確認する
Q2

因果関係を効果的に伝える診断書の書き方

後遺障害等級認定では、後遺障害の有無だけでなく、交通事故との因果関係が認められることも重要です。

交通事故との因果関係を判断する際には、以下の点が重視されます。

ポイント

事故当初から病院に通院し続けていること

② 交通事故から症状固定までの症状に連続性、一貫性があること

以上2点が伝わらないと、

後遺障害として書かれている症状は交通事故以外の原因によるものではないか

という疑いが持たれてしまいます。

後遺障害診断書にこうしたことを明示してもらえるよう、治療段階から

交通事故後は速やかに病院へ行く

1ヵ月以上治療の空白期間を作らない

ということを意識しておきましょう。

3

顔の傷・むちうちの後遺障害診断書の書き方

Q1

顔の傷|後遺障害診断書の書き方の重要点

顔の傷は、後遺障害の中では「外貌醜状」と呼ばれます。

後遺傷害慰謝料には、以下のことを明記することが重要です。

傷の部位(頭部、頭蓋骨、顔面、頸部など)

傷の大きさ(手のひら大以上、鶏卵大以上、10円硬貨大以上など)

傷の形状(瘢痕、組織陥没、線状痕など)

上記3つの要素の組み合わせにより、等級が決まります。

外貌醜状が該当する等級は、7級・9級・12級です。

例えば、顔面部に鶏卵大以上の瘢痕が残っていれば、後遺障害7級に該当します。

後遺障害診断書には外貌醜状について記載する枠があります。

しかしこの枠は小さいことが多く、十分に状態を書ききれないことがあります。

そのため、外貌醜状については後遺障害診断書の他、

交通事故後の傷痕等に関する所見

も提出書類とされています。

「交通事故後の傷痕等に関する所見」は、平成28年に新たに提出書類として設定されました。

医師によってはこのことを把握していない場合もあるので、確認してみることをお勧めします。

ポイント

外貌醜状は

傷の残った部位、傷の形状、大きさを明記する

「交通事故後の傷痕等に関する所見」も添付する

Q2

むちうち|後遺障害診断書の有効な書き方

むちうちの後遺障害診断書では、以下の点を押さえることが重要です。

自覚症状を証拠づけること

症状が常時あることを示すこと

加齢・体質によるもの、心因的なものではないと伝えること

自覚症状を証拠づける

むちうちはレントゲン写真などでは症状の存在を示すことができない可能性が高いです。

その場合には、神経学的証拠を示すために検査を受け、その結果を記載することが重要です。

症状が常時あることを示す

後遺障害として残るむちうちの症状は、気圧や湿度の変化に敏感であることが多いです。

これを受けて、診断書には

雨の日に痛みを感じる

などと書いてしまいがちです。

しかしこれでは、本当にむちうちなのか、後遺障害等級に該当するほどの症状なのかが疑われます。

したがって、「雨の日に痛みを感じる」ではなく、

雨の日に痛みが増強する

というような書きかがをすることがポイントです。

加齢・体質・心因的なものではないと示す

むちうちの症状である体の痛みや痺れは、加齢によって感じる症状ととらえることもできます。

また、体質心因的なものであり、交通事故とは関係ないと判断される可能性もあります。

診断書や医師の意見書にて、加齢や体質、心因的なものではないと伝えてもらうことも大切です。

4

後遺障害診断書の書き方は弁護士に相談!

Q1

後遺障害診断書を弁護士に相談する意味は?

後遺障害診断書は後遺障害について書くものだから、医師に任せればいいのでは?

そう思いがちですが、必ずしもそうとは限りません。

確かに医師は医療のプロです。

しかし、医学的観点から見た良い診断書と、後遺障害等級認定の観点から見た良い診断書はです。

医学的に正しく詳細であり、

なおかつ後遺障害等級認定のポイントを押さえた診断書

ということが重要なのです。

後遺障害診断書について弁護士に相談することで、

後遺障害等級認定の知識や経験に基づいたアドバイス

を受けることができます。

後遺障害等級認定は、提出された資料のみから審査されることが多いので、これは重要です。

Q2

その場でできる無料相談とは?

弁護士に相談したいけれど、

弁護士費用が心配

弁護士事務所まですぐにいけない

ということもあります。

そのような場合には、アトム法律事務所無料相談をご利用ください。

アトム法律事務所では、事務所での相談だけでなく、

LINE電話での相談も無料で行っています。

費用や事務所まで行くことを心配せずに、気軽に相談できます。

無料相談後の弁護士への依頼についても、費用を抑える方法があります。

それが弁護士費用特約です。

これは、自動車保険のオプションでついていることが多い特約です。

これを利用することで、弁護士費用を保険会社に負担してもらえるのです。

弁護士費用特約は、家族が加入しているものでも利用することができます。

家族の保険も含め、加入している保険の内容を確認してみてください。