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物損事故から人身事故への切り替え|手続きの期限や流れは?人身と物損の違いもご紹介

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交通事故が発生すると、警察に届け出ます。

その際、

人の死傷がない物損事故

人の死傷がある人身事故

のどちらかで届け出ることになります。

  • 物損事故で届け出たけど、後から痛みが出てきた
  • 軽いけがだから物損事故扱いにしたけど、やっぱり治療が必要みたい…
  • 物損事故だと治療費などは自費になるらしい

物損事故で届け出たものの、人身事故にしておけばと後悔…。

そんな時、人身事故への切り替えは可能なのでしょうか。

弁護士とともに解説していきます。


1

交通事故を物損から人身へ|切り替えの手続きや流れ・期限は?

Q1

物損の人身切り替えの流れ|手続き期限は?警察へ連絡?

物損事故→人身事故への切り替え手続き

物損事故人身事故に切り替える際の流れは以下の通りです。

① 病院で診察を受け診断書を受け取る

② 診断書を警察に提出する

物損事故から人身事故への切り替えの際には、

事故を原因としたけがの証明

が必要となります。

それを証明するのが、医師の診断書なのです。

診断書作成時のポイント

① 医師に事故について説明する

事故とけがの関連性が分かるような書き方をしてもらう

③ 診断書を受け取ったら、

受傷日

初診日

治療期間

交通事故により受傷した旨

 が記載されているか確認する

診断書提出時のポイント

事前に警察に連絡アポイントを取っておく

警察署のHPを確認しておく

人身事故への切り替え手続きの際は予約が必須な警察署

手続きの時間を限定している警察署

もあります。

また、持ち物の確認は必須です。

手続きに行く際は事前に連絡を入れ

日程や持ち物を確認

しておいた方が安心です。

例として、神奈川県大磯警察署での手続きについてご紹介します。

神奈川県大磯警察署での手続き
内容
時間 平日8:3017:15
に交通捜査係に連絡し日程調整
(手続きは原則午前9時、午後1時)
持ち物 ・医師の診断書
・自動車運転免許証
・事故車両
(修理中、走行不可能時は写真)
・自動車検査証
・自賠責保険証
・認印
必要な人 ・事故車両の運転手
・関係車両の運転手
・ケガをした人

参考サイト:https://www.police.pref.kanagawa.jp/ps/69ps/69mes/69mes014.htm

人身事故への切り替え手続きの期限

物損事故から人身事故への切り替えに、

決まった期限はありません。

ただし、事故発生後時間がたってから診断書を提出しても、

事故とけがとの関連性を疑われる可能性が高い

です。

事故とけがとの関連性が疑われると、

最終的に人身事故として認められない

可能性が出てきます。

そうならないためにも、診断書は

遅くても事故後10日以内には提出

すべきです。

ポイント

人身事故への切り替え手続きに期限はないが、

事故後10日以内

に手続きを行うことがベター。

Q2

物損事故の人身切り替えを拒否されることはある?

人身事故への切り替え手続きで警察署へ行く際

加害者の同行

を求められることが多いです。

しかし、加害者人身事故への切り替えを拒否することがあります。

たとえ加害者が人身事故への切り替えを拒否しても、

実際に事故でけがをしたという現実

がある以上その拒否に効力はありません。

警察署のHPに、人身事故への切り替え手続きの際は

必ず加害者も一緒に来るように

と書いていることもあります。

しかし、どうしても加害者が同行を拒否する場合は、一人でも大丈夫です。

事故でけがをしたこと、加害者が同行を拒否したことを警察に伝えましょう。

2

物損事故から人身事故へ切り替え|扱いや対応の違いは?

Q1

物損事故と人身事故の違いは?被害者にとってのメリットは?

物損事故から人身事故へ切り替えることで、

請求できる賠償金項目

が増えます。

以下の表で確認してみましょう。

請求できる賠償金
物損事故 人身事故
車の修理関連費用
けがの治療関連費
慰謝料、逸失利益
休業損害

上記の表はかなり簡略化したものです。

賠償金の詳しい内容については、以下の記事をご覧ください。

物損事故で届け出るということは、

けがはなかった

と認識されるということです。

そのため、けがに関連する賠償金は請求できません。

たとえ実際にはけががあったとしても、物損事故である以上、

けがはなかったものとして処理される

ため、原則としてけがに関わる賠償金は支払われません。

人身事故に切り替えることで、けがに関する賠償金請求が可能になるのです。

また、慰謝料とは、

交通事故によるけがを原因とした精神的苦痛

に対する補償のことを指します。

そのため、原則として物損事故では慰謝料も支払われません。

ただし、例外的に認められるケースもあります。

Q2

人身事故に切り替えたら警察は現場検証する?

物損事故人身事故には、

請求できる賠償金

の他に、

届け出後の処理

にも違いがあります。

届け出後の捜査の有無
物損事故 人身事故
聞き取り捜査
実況見分捜査
用語

聞き取り捜査

警察署にて、当事者から事故当時の状況や認識について聞き取る捜査

実況見分捜査

実際に事故現場に立ち会ったり事故車両を確認したりしながら事故当時のことを確認する捜査

物損事故の場合、実況見分捜査は行われません。

聞き取り捜査も、酒気帯び運転や無免許運転など、

道路交通法違反に当たる事故

でなければ行われません。

しかし人身事故に切り替われば、こうした捜査が必要になります。

そのため、聞き取り捜査実況見分捜査に協力することになります。

切り替え手続きの際に加害者や事故車両も一緒に来るよう言われるのはこのためです。

聞き取り捜査実況見分捜査が行われると、

供述調書

実況見分調書

が作成されます。

この書類は、のちの示談交渉の際に非常に大切になります。

交通事故の示談では、

事故状況を表す信頼できる資料

が非常に重要になります。

人身事故に切り替えることで、警察によってそうした資料を作成してもらえるのです。

ポイント

物損事故から人身事故に切り替えることで

けがに関する賠償金の請求が可能になる

物損事故では必要なかった捜査に協力することになる

供述調書、実況見分調書が作成される

3

物損事故を人身事故に切り替えたら弁護士へ相談!

Q1

人身事故を弁護士に相談する重要性は?

物損事故から人身事故に切り替えると、

請求できる賠償金項目が増える

一方で、

示談交渉が難しくなる

という点が重要です。

物損事故の場合は賠償金は物損に関わる部分だけなので、

修理等にかかった実費を請求

すればよかったのですが、人身事故となると、

賠償金額の計算、交渉が複雑化

します。

人身事故では、交渉次第で受け取れる金額が大きく変わります。

しかも、示談交渉の相手は基本的に

加害者側の任意保険会社

で、示談交渉の経験知識も被害者よりずっと豊富です。

人身事故の示談交渉は複雑で難しい

交渉相手は経験も知識も豊富

以上のことから考えても、

物損事故を人身事故に切り替えたら、弁護士に相談することがおすすめ

です。

Q2

弁護士相談はスマホでできる?

物損事故を人身事故に切り替えたい

今後のことを弁護士に相談したい

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