作成:アトム弁護士法人(代表弁護士 岡野武志)

追突事故示談金

追突事故の示談金|相場は?弁護士による増額事例や自動計算機も

追突事故の示談金はいくら?

追突事故に遭った場合、怪我の有無や後遺障害の有無によって、示談金の相場は大きく変わります。

  • 自分の場合、追突事故の示談金相場はいくらだろう
  • 提示された示談金を増額させるにはどうしたらいいのだろう
  • 実際に示談金が増額された事例を知りたい

追突事故に遭った場合に最も気になることの1つである示談金
その相場と、十分な示談金を得るためにすべきことについて、詳しく解説していきます。


1

追突事故の示談金|内訳、相場を解説~自動計算機も

追突事故|怪我なしの示談金相場と事例

示談金の内訳と相場

追突事故でもけががなかった場合、いわゆる物損事故だった場合には、もらえる示談金の内訳は以下のようになります。

  • 車の修理費
  • 代車費用
  • 評価損

修理しても外観や機能に欠陥が残ったり修理歴が残ったりして、車の評価が落ちたことに対する補償。格落ち、事故落ち、査定落ちともいうこともある。

休車費用

車を修理に出すことで生じた業務上の損害

積載物の損害

ペットも含む

物損部分に関する示談金は、基本的に実費となります。
評価損については、車の修理費の10~30%相当の金額になることが一般的です。
評価損についての事例や詳細はこちら

追突事故(物損)の示談金事例

①事故形態

赤信号のため停車していた被害者運転の車両の右後部に、後方から進行してきた加害者運転の車両が追突。

②賠償金
  • 総損害額:145万5672円
  • 修理費:97万4972円
  • レッカー代:1万6200円
  • 代車費用:1万2500円
  • レンタカー代:35万5000円
  • 評価損:9万7000円

(福岡支部平成27年10月13日裁定・福審第1163号)

追突事故|怪我・後遺障害ありの示談金相場と事例

示談金の内訳と相場

追突事故でけがをした、いわゆる人身事故の場合には、上でご紹介した物損部分に関する示談金の他、以下の項目が追加されます。

治療関係費

  • 治療費
  • 通院交通費
  • 看護費:3300円×通院日数

入院関係費

  • 入院費
  • 看護費:6500×入院日数(職業看護人の場合は実費)
  • 入院雑費:1500円×入院日数
  • 休業損害
  • 入通院慰謝料

さらに、怪我の症状が後遺症として残り、後遺障害等級が認定された場合には、以下の項目も追加されます。

  • 後遺障害慰謝料
  • 後遺障害逸失利益

上記のうち、黄色下線のない示談金項目は実費もしくは上の記載の通りとなります。
黄色下線のある示談金項目については、計算が複雑になりますので、以下の自動計算機を使って相場をご確認ください。

詳しい計算方法を知りたい場合には、
慰謝料についてはこちら
休業損害についてはこちら
をご覧ください。

追突事故(人身)の示談金事例

①事故形態

信号待ちの車列に従い停車中の被害車両に加害車両が追突し,その衝撃で被害車両が先行車に追突。

被害者:女性(50歳)

②賠償金

治療関係費:111万582円

けがの内容:中心性脊髄損傷、頸部捻挫、胸椎捻挫、右前腕挫傷等

傷害慰謝料:155万円

通院日数:401日間

  • 通院交通費:2万3355円
  • 文書料等:9260円

後遺障害の画像発行費用

休業損害:213万7153円

  • 対象日数:401日間
  • 職業:翻訳家

後遺障害慰謝料:690万円

後遺障害等級:9級10号

後遺障害逸失利益:136万7938円

(名古屋地方裁判所平成27年(ワ)第4729号)

2

追突事故の示談金|示談金交渉で増額は可能?

示談では低額な示談金を提示される

ここまで、追突事故の示談金の内訳とその相場についてご紹介してきました。しかし、実際の示談交渉では、加害者側からもっと低額な示談金を提示されることがほとんどです。

ここまでご紹介してきたのは、「弁護士基準」と呼ばれる、過去の判例をもとに決められた示談金額の基準でした。
しかしこれは、被害者が弁護士を立てた場合に加害者側に提示できる金額です。
加害者側は、これとは別の、「任意保険基準」と呼ばれる金額基準で算出した示談金額を提示してくるのです。
弁護士基準と任意保険基準の金額差は、下の図のようになります。

慰謝料金額相場の3基準比較

図に記載されている自賠責保険とは、交通事故における最低限の金額基準のことです。

この図からも、加害者側から提示される示談金額は、

  • 最低限の金額とあまり差がない
  • 過去の判例に基づいた金額よりもかなり低額

ということがわかります。

つまり、加害者から提示される示談金額は、妥当な金額とはいいがたいということです。

追突事故の示談金|増額交渉成功の条件

加害者側からこうした低額な示談金額を提示された場合、それを増額させるためには、弁護士に相談することが必要です。

  • 弁護士でないと弁護士基準の金額を提示できない
  • 弁護士による増額交渉でないと聞き入れないという方針をとる保険会社が多い

というのがその理由です。

いくら被害者が法律や過去の判例のことを学び、しっかりとした根拠を持って増額を交渉しても、弁護士でないというだけで聞く耳を持ってもらえないことが多いのです。

アトム法律事務所の示談金増額事例

では実際に、どのような増額が可能なのか、追突事故で多いむちうちの示談金について、アトム法律事務所の増額実績を見てみましょう。

①0円→299万円
相談前 むちうちを負ったが、後遺障害等級がないため、後遺障害慰謝料は0円だと加害者側保険会社に言われた
相談 提示された示談金は適切なのか弁護士に相談したところ、後遺障害等級に認定される可能性があるとわかった。
弁護士のサポートの元、後遺障害149号を獲得。
相談後 弁護士による示談交渉の結果、299万円を獲得。
①137万円→312万円
相談前 すでに後遺障害149号の認定を受け、加害者側保険会社から137万円の示談金額を提示されていた
相談 提示された金額が適切なのか弁護士に相談したところ、増額の余地があることが判明
相談後 弁護士による増額交渉の結果、提示されていた示談金額が2.2
①69万円→253万円
相談前 すでに後遺障害149号の認定を受け、加害者側保険会社から69万円の示談金額を提示されていた
相談 弁護士に提示された示談金は適切なのか相談したところ、増額の余地があることが判明
相談後 弁護士による示談交渉の結果、示談金額が3.6

アトム法律事務所では、24時間365日、無料電話相談・無料LINE相談を順次受け付けています。
事務所への来所相談も可能です。お気軽にご連絡ください。


3

追突事故の示談金|弁護士費用が不安でも大丈夫

弁護士費用の負担は減らせる

  • 加害者側から提示される示談金は低額であること
  • 増額のためには弁護士による交渉が必要であること

はわかったけれど、弁護士費用が心配…

そう思われる方も多いですが、実は弁護士費用の負担は、

  • 弁護士費用特約を利用する
  • 得られた賠償金から支払う

ことで、その負担を減らすことができるのです。

弁護士費用特約とは、被害者自身が加入している保険から弁護士費用を負担してもらえるサービスです。
ご本人が加入していなくても、家族が加入していれば利用することができますので、ぜひご確認ください。

弁護士費用特約に加入していなくても、得られた賠償金から弁護士費用を支払うと、自分のお財布から弁護士費用を払うわけではないため、負担を軽減させることができます。

無料弁護士相談のご案内|アトム法律事務所

上でもご紹介した通り、アトム法律事務所では、無料の電話相談・LINE相談を受け付けています。

満足度90%超え

追突事故に遭った依頼者様からは、以下のような口コミをいただいています。

LINE相談できて、負担も0円、外出せずに済んで助かりました。体調を気遣ってくれるなど親身で、仕事に安心感もありました。
今年の2月に車で追突されました。加害者がすごく大変な人で精神的にとても悩まされる日々でした。LINEでの無料相談があるとのことで、どれだけおそい時間に相談しても、とても親身に聞いて下さりとてもわかりやすく教えてくれるので、アトムさんにお願いしようと思いました。それからもLINEでのやりとりだけだったのでとても楽でしたし、書類なども見せてもらえるので安心感もありました。

まずはお気軽に、ご連絡ください。


弁護士プロフィール

岡野武志弁護士

(第二東京弁護士会)

第二東京弁護士会所属。アトム法律事務所は、誰もが突然巻き込まれる可能性がある『交通事故』と『刑事事件』に即座に対応することを使命とする弁護士事務所です。国内主要都市に支部を構える全国体制の弁護士法人、年中無休24時間体制での運営、電話・LINEに対応した無料相談窓口の広さで、迅速な対応を可能としています。


全国/24時間/無料相談

無料相談窓口のご案内